龍谷大学（京都市伏見区）は2023年5月31日、短期大学部の学生募集を2025年度（令和7年度）以降、停止することを発表した。18歳人口の減少や4年制大学志向にともない、入学定員充足が困難であると判断したためとしている。
龍谷大学は1950年に短期大学部を開設。2011年度以降は、「社会福祉学科」と「こども教育学科」の2学科で、社会福祉や保育・幼児教育分野における対人支援の知識や技術、態度を理論的かつ実践的に学ぶカリキュラムを展開。70年以上にわたり、建学の精神に基づく有為の人材育成に努めてきた。
しかし、現在は18歳人口の減少や4年制大学志向の高まりなど、近年の社会状況が大きく変化する中、入学定員充足が困難であると判断。5月26日の理事会において慎重に検討を重ねた結果、2025年度以降、学生募集を停止するという苦渋の決断に至ったという。
今後、2024年度入学生を含むすべての学生が卒業するまでの間は、学外施設での実習を含め、これまでと同様の教学・学生支援体制を維持し、卒業後の証明書発行などの手続きも適切に措置を講じるとしている。
学生と保護者、関係者には、すでに案内を送付。加えて、学生に対しては、対面で説明する機会を設ける予定としている。
