ドワンゴと日本財団は2023年6月1日、新しい教育システムの構築に関する包括提携を締結した。今後両者は、多様化する教育環境・教育格差に対応したオンライン大学「ZEN大学（仮称）」の2025年4月開学を目指す。説明会は6月6日、ニコニコ生放送やYouTubeでライブ配信する。
新設予定の「ZEN大学（仮称）」は、高額な学費、住んでいる地域や環境など、さまざまな理由で大学進学を諦めなければならなかった人も、ネットでの学びだけで大学卒業資格を取得でき、実社会で役立つ知識やスキルを身に付けることができるオンライン大学。ICT活用による質・量が充実した授業が特徴だという。
ドワンゴは、角川ドワンゴ学園の設立母体として、N高等学校の開校にともない2016年から最先端のオンライン教育システムの構築に取り組んできた。開発した学習アプリ「N予備校」では、2023年4月までに1万2,968個の授業を制作。過去7年間で約5万人の生徒に学びの場を提供している。
一方、日本財団は、より良い社会を実現するために、長きにわたり国境や分野を超えてさまざまな角度から課題解決に向けた支援活動を行い、幅広い教育支援を推進してきた。高等教育においては、東京大学先端研究所と連携した異才発掘プロジェクトや世界69大学と連携した奨学金プログラムなどの支援に取り組んでいる。
両者は6月1日付の包括連携締結により、日本財団ドワンゴ学園準備会を設置。設置構想中の「ZEN大学」では初年度入学定員5,000人、総定員2万人（予定）を見込む。1年間の授業料は38万円を予定している。
◆ZEN大学設立に関する説明会
日時：2023年6月6日（火）18:00～20:00終了予定
会場：東京ポートシティ竹芝ポートホール
内容：設立構想、カリキュラム、教員などについて
ライブ配信：ニコニコ生放送・YouTube・Twitter
