浪人生の約半数「現役時代に合格した大学があった」

 Studyplusトレンド研究所の調査結果から、現役時代に合格した大学がありながら第一志望校へのこだわりから浪人することを決めた人が45.4%にのぼることが明らかになった。浪人生は7割以上、仮面浪人生は半数以上が「浪人して良かった」と回答している。

教育・受験 高校生
現役時代、合格した大学はありましたか?
  • 現役時代、合格した大学はありましたか?
  • 現役時代(高校3年生時の大学受験)、何月頃から受験勉強を開始しましたか?
  • 現役時代、第一志望以外の大学を何校受験しましたか?
  • 現役で大学に合格していても浪人することを決めた理由は何ですか?
  • あなたが浪人した要因はどのようなものでしたか?(複数回答)
  • 浪人生活/仮面浪人生活で苦労していること、つらいことがあれば教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
  • 浪人生活/仮面浪人生活で楽しいこと、嬉しいことがあれば教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
  • 浪人したことについて、現在はどのように思っていますか?

 Studyplusトレンド研究所の調査結果から、現役時代に合格した大学がありながら第一志望校へのこだわりから浪人することを決めた人が45.4%にのぼることが明らかになった。浪人生は7割以上、仮面浪人生は半数以上が「浪人して良かった」と回答している。

 「大学受験の浪人生活に関する調査」は2023年10月25日から27日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の浪人生・大学生を対象に実施した。有効回答数は351名。内訳は浪人生211名、浪人経験者(大学生・大学院生)93名、仮面浪人生(大学生)47名。

 浪人生および浪人経験者のうち、現役時代に合格した大学があった割合は5割弱となった。浪人することを決めた理由のトップは、「第一志望校でしか学べないことがあるから」「第一志望校でしか経験できない大学生活があるから」が同率(27.5%)となった。浪人した要因として、浪人生・浪人経験者は、「求められる学力が高かったから」72.7%が最多。仮面浪人生は、「当初から仮面浪人することを決めていたから」46.8%が最多となった。

 浪人生活で苦労していること、つらいこととして、浪人生・浪人経験者、仮面浪人生ともに「孤独」が最多となった。浪人生は成績の伸び悩み、仮面浪人生は大学との両立にも悩みを抱える傾向がみられた。一方で、楽しいこと、嬉しいことの最多は「成績が上がった、問題が解けた時」となった。浪人したことについて浪人生は7割以上、仮面浪人生は半数以上が「浪人して良かった」と回答した。

 浪人生の7割以上が「塾・予備校」を利用。仮面浪人生は6割が「何も利用していない」と回答しており、「塾・予備校」14.9%より「通信教育」19.1%の方が多い。第一志望以外の大学の受験数について、浪人生は「4校以上」40.1%が最多、仮面浪人生は「他の大学は受験しない」31.9%が最多となった。現在の第一志望大学について、浪人生・仮面浪人生ともに、半数以上が現役時代も第一志望だったと回答している。

《中川和佳》

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