advertisement

東京通信大、返済不要の「増田名誉教授奨学金」創設

 東京通信大学は、増田雅暢名誉教授の寄付による奨学金制度「増田名誉教授奨学金」を開始した。この奨学金は、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格取得を目指す学生を対象に、経済的負担を軽減することを目的としている。奨学金は卒業年次の学費納入時に10万円が支給され、返済は不要。

教育・受験 高校生
増田雅暢 名誉教授
  • 増田雅暢 名誉教授
  • 増田雅暢 名誉教授、村岡洋一 学長

 東京通信大学は、増田雅暢名誉教授の寄付による奨学金制度「増田名誉教授奨学金」を開始した。この奨学金は、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格取得を目指す学生を対象に、経済的負担を軽減することを目的としている。奨学金は卒業年次の学費納入時に10万円が支給され、返済は不要。

 この奨学金制度は、「すべての人に、学びを開放する」という東京通信大学の教育理念に賛同した増田名誉教授の寄付により創設された。増田氏は厚生省(現 厚生労働省)で介護保険制度の創設に携わり、内閣府で少子化対策を担当するなど、福祉行政の最前線で活躍してきた。東京通信大学では人間福祉学部で高齢者福祉や低所得者支援に関連する科目を担当し、国家資格取得を目指す学生を支援してきた。

 2024年9月22日には東京通信大学の入学式で寄付式典が行われ、増田名誉教授から村岡洋一学長へ目録が贈呈された。増田氏は新入生に向けて、高村光太郎の詩「道程」の一節を引用し、「この奨学金を活用して学習に励み、国家資格を取得し、福祉の社会で活躍していただければ嬉しい限りです」と励ましの言葉を贈った。会場は万雷の拍手に包まれた。

 東京通信大学は、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格率が全国の通信制大学で第1位(2024年3月、厚生労働省発表)。働きながらオンライン授業で学び、全国でソーシャルワーカーとして活躍する卒業生も多いという。

◆増田名誉教授奨学金について
対象学生:人間福祉学部 人間福祉学科 社会福祉または精神保健福祉コースの正科生
対象年次:人間福祉学部の卒業前年度の年次(3年生)
申請条件:翌年度の社会福祉士または精神保健福祉士の国家試験を受験すること。
※該当する利用希望者の中から、選考を経て採否が決定する

《佐藤愛》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top