東京・神奈川で民間学童保育施設を運営する東急キッズベースキャンプ（以下「KBC」）は、独自の小学生向けキャリア教育プログラム「キッズMBA」の一環として、子供たちが模擬店を運営し、一日限りの街を作るイベント「KBCタウン」を2025年1月13日に開催する。今回のイベントでは、約4,000名の来場者を見込んでおり、子供たちが主体的に参加することで、非認知能力の育成を目指す。
KBCは「放課後の時間を“消費”から“投資”へ」をテーマに、小学生に安全な放課後を提供し、遊びや学びの体験を通じて“社会につながる人間力（非認知能力）”を育む学童保育を行っている。「キッズMBA」は、経済活動や仕事についてのゲームや紙芝居、職業体験や職場見学などを通じて、子供たちに“仕事”や“社会”への関心を深めさせ、将来のキャリア観やビジネス感覚を身に付けることを目的としている。
KBCタウンは、「キッズMBA」の集大成として、全店舗の子供たちが集まり、模擬店を開き1つの街を作り上げるKBC最大規模のイベント。2009年にスタートし、15回目の開催となる今回は、過去最多の来場者数を見込んでいる。模擬店の販売商品・装飾・衣装・販促などの内容は、企画立案の段階から子供たちが議論を重ねて決定する。また、売上目標を設定し店長・副店長・販促担当などの役割分担を決め、接客の練習などを行い当日に臨む。会場内では疑似通貨「ケビィ」を流通させ、子供たちが保護者をはじめとする大人のお客さんを出迎える。
さらに、より子供たちの意見を反映した街にするために、KBCタウン市役所を立ち上げている。市役所を運営する職員は、過去KBCタウンに参加経験のある上級生の子供たちを中心に立候補制で選ばれ、「広報課」「環境課」「まちづくり計画課」の3つの課から構成されている。街のルール決めや、各模擬店の管理、KBCタウン銀行や館内放送などの公共スペースの運営を行うため、オンライン会議などを実施し、さまざまな店舗の子供たちと連携し協力しながら街づくり全体の仕事をしている。また、各店舗1名代表を決め、全店舗の子供たちが投票する選挙にて市長・副市長の任命も行っている。
KBCタウンは、ドイツで30年以上の歴史を持つ「ミニ・ミュンヘン」をモデルに考案された。「ミニ・ミュンヘン」は、7歳から15歳までの子供が3週間限りの「小さな都市」を築き上げ、その運営を行うイベントで、2年に一度、ドイツのミュンヘン市で開催される。子供たちは都市生活に必要とされるさまざまな職業を疑似体験して所得を得、納税や市政も行うことにより、街や社会の仕組みを学ぶ。現在、日本でも千葉県佐倉市、千葉県市川市、三重県四日市市、福岡県福岡市などの自治体が主催しており、教育プログラムとして全国で広がりつつある。
KBCタウンの開催には、KBCを応援する多くの企業が協賛している。伊藤園、タカラトミー、キャンディルパートナーズ、Kバレエスクール、正栄食品工業、東急ストア、千、東急パワーサプライ、パルシステム生活協同組合連合会、不二家、ミネベアミツミ、ロボット科学教育Crefus、イッツ・コミュニケーションズ、東急カード、東急スポーツシステム、パナソニック コネクトなどが名を連ねている。
KBCでは、将来子供たちが自分の生きたい人生を切り開いていくための土台となる力「社会につながる人間力」を育むことを目指している。小学生は多感な時期だからこそ、小さな自信を積み重ね、自立心などの「自分軸」や、コミュニティで揉まれることで自然と身につくコミュニケーション力などの「社会軸」を育てることが大切だと考えている。子供たちはKBCで日々過ごす中で、「社会につながる人間力」＝自分が生きたい人生を切り開いていくための土台となる力を、日常プログラムの生活体験や、イベントプログラムの自然・社会・文化など多様な体験活動を通じて養っていく。
KBCのキッズコーチは、学校や家庭で体験できないさまざまな経験を日常プログラム・イベントプログラムとして企画し、子供たちの「未知なる力」を伸ばす。キッズコーチは子供たちと同じ目線に立ち、共に考え、学び、思いっきり遊ぶ。一方的に教える「ティーチング」ではなく、子供たち一人ひとりと向き合い、個性を引き出し導いていく「コーチング」を意識し、子供たちが自ら答えを出せるように導いていく。
◆KBCタウン
日時：2025年1月13日（月）
午前の部 9:30～12:30／午後の部 14:15～17:15
（完全入れ替え制・最終入場 午前の部 12:00／午後の部 16:45）
会場：東京ポートシティ竹芝内 東京都立産業貿易センター 浜松町館 2・3・4・5階
対象：小学生とその保護者
募集人数：約4,000名
参加費：無料
申込方法：Webサイトから申し込む
