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東京都内私立中の学費、平均1.4%増の104万8,034円…51校が値上げ

 東京都生活文化局は2025年12月18日、都内所在の私立中学校184校を対象とした2026年度の初年度納付金調査結果を発表した。初年度納付金の平均額は104万8,034円で、前年度に比べて1万4,647円(1.4%)増加した。

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初年度納付金 各費目の平均額
  • 初年度納付金 各費目の平均額
  • 値上げ率等の内訳
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 東京都生活文化局は2025年12月18日、都内所在の私立中学校184校を対象とした2026年度の初年度納付金調査結果を発表した。初年度納付金の平均額は104万8,034円で、前年度に比べて1万4,647円(1.4%)増加した。

 調査対象は都内私立中学校184校で、休校中の学校などを除く。調査内容は2026年度の初年度納付金で、授業料、入学金、施設費および学則上のその他納付金を含む。

 対象校のうち、初年度納付金(総額)の値上げをした学校は51校(27.7%)、値下げをした学校は3校(1.6%)、据え置いた学校は130校(70.7%)だった。初年度納付金(総額)の平均額は104万8,034円で、前年度に比べて1万4,647円(1.4%)増加した。最高額は211万7,800円、最低額は66万8,000円だった。

 各費目の平均額を見ると、授業料は52万4,818円(前年度比9,835円増)、入学金は26万3,929円(同1,367円減)、施設費は2万9,238円(同3,432円減)、その他は23万49円(同9,611円増)となった。参考として検定料の平均額は2万3,895円(同243円減)だった。

 値上げ率の内訳では、5%以上の値上げをした学校が26校(12.4%)、4%以上5%未満が9校(4.3%)、3%以上4%未満が3校(1.4%)、2%以上3%未満が11校(5.2%)、1%以上2%未満が4校(1.9%)、1%未満が3校(1.4%)だった。値下げは6校(2.9%)、据え置きは141校(67.1%)、コース等新設は7校(3.3%)となった。なお、学校数は、コース別に集計したのべ210校(コース等によって学費の異なる場合は、それぞれ1校として計算)。

 10年以上初年度納付金(総額)を据え置いている学校は16校あり、最長は大妻中野の29年連続、ついで雙葉の21年連続、白梅学園清修の20年連続となっている。

 値上げ額の高い学校では、聖ドミニコ学園(インターナショナルコース)が20万4,000円(18.4%)の値上げでトップ、聖心女子学院中等科が18万2,000円(16.3%)、聖ドミニコ学園(アカデミックコース)が18万円(17.6%)と続いた。

 初年度納付金(総額)の最高額は上野学園(国際コース)の211万7,800円、ついで玉川学園中学部(IBクラス)の194万2,300円、ドルトン東京学園中等部の154万円となった。最低額は八王子実践の66万8,000円、サレジオの69万8,000円、愛国の73万円だった。

 費目別では、授業料の最高額は玉川学園中学部(IBクラス)の136万1,000円、入学金の最高額はドルトン東京学園中等部の40万円、施設費の最高額は本郷、国立音楽大学附属(演奏・創作コース)、品川翔英の20万円、その他の最高額は吉祥寺学園中等部(現・武蔵野東、特別支援学級)の73万6,080円となった。

 初年度納付金(総額)平均額の推移を見ると、2021年度の97万176円から年々増加傾向にあり、2024年度には100万9,362円と初めて100万円を超え、2025年度は103万3,387円、2026年度は104万8,034円となった。学費を据え置いた学校数(値下げ校も含む)は2021年度の167校から減少傾向にあったが、2026年度は133校とやや増加に転じた。

《吹野准》

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