学費値下げで偏差値が変わる? メビオに聞く、西日本医学部の最新動向

 1980年の創立から今年で46年を迎え、関西エリアで高い合格実績を上げている医学部進学予備校「メビオ」。校舎責任者・高橋元氏に、西日本における医学部入試の最新事情と、それを支える独自の取組みについて話を聞いた。

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学費値下げで偏差値が変わる? メビオに聞く、西日本医学部の最新動向
  • 学費値下げで偏差値が変わる? メビオに聞く、西日本医学部の最新動向
  • 医学部進学予備校メビオ校舎責任者の高橋元氏
  • 東日本・西日本の私立大学医学部一覧
  • 首都圏と比較して、西日本の医学部ではプロセスを問う出題が多い
  • メビオだからこそ実現できる添削の質の高さ

 いよいよ今年の医学部入試がスタートした。少子化による全入時代を迎えた大学受験だが、医学部への過熱は止むことなく、依然として狭き門となっている。特にこの傾向は、西日本で顕著にみられるようだ。

 2026年度の西日本における医学部入試にはどのような動向がみられるのだろうか。今年創立46年を迎え、関西エリアで高い合格実績を上げている医学部進学予備校メビオの校舎責任者・高橋元氏に、西日本における医学部入試の最新事情と、それを支える独自の取組みについて話を聞いた。

私立の学費値下げでどうなる?西日本医学部入試の最新事情

--医学部は依然として狭き門です。特に西日本では人気が高いと言われますが、最新の動向はどうなっていますか。

 西日本でも昨年に引き続き医学部人気が高く、医学部志向が強い状況です。このトレンドは変わっておらず、特に西日本は国公立志向が強い傾向があります。

 理由として、西日本には私立大医学部が少ないことがあげられます。全国には私立大医学部が32校ありますが、西日本には11校、近畿圏には4校のみです。したがって医学部を目指すとなれば、まずは国公立ありきとなります。

 一方で昨今では、西日本の私立大医学部で学費引き下げの動きがみられます。たとえば、関西医科大学が2023年度から学費を大幅減額(2,770万円→2,100万円)したのに続き、大阪医科薬科大学も2023年度から学費を減額(3,141万円→2,841万円)することを発表しました。藤田医科大学も2026年度から大幅に減額(2,980万円→2,152万円)します。

 こうした動きから、これまで学費を理由に私立大医学部の受験を諦めていた家庭がチャレンジするケースは間違いなく増えるでしょう。西日本での国公立志向は変わりませんが、私立大医学部にも関心が高まっています。学費の引き下げをきっかけに出願者が増え、競争が激しくなる傾向にあります。特に関西医科大学での大幅な引き下げのインパクトは大きく、西日本の私立大ではトップに君臨してきた大阪医科薬科大学を関西医科大学が追い抜き、首都圏の難関私立大と肩を並べるほど、合格のハードルが高まっています。

なぜ西日本では「医学部志向」が根強いのか?

--学費の引き下げによって、西日本の医学部受験でも私立大医学部の存在感が高まっているのですね。

 首都圏は東大理三や東京科学大学、千葉大学、横浜市立大学など国公立が難関であるうえに、私立大医学部の選択肢が多く、私立専願の受験生も少なくありません。一方で西日本では、私立大医学部の数が限られる反面、国公立の選択肢が豊富にあるため、国公立志望を貫くケースがやはり多いですね。ただし、そうした中でも、伝統ある大阪医科薬科大学、関西医科大学が学費を引き下げたことで、西日本でも国公立志望者の併願先として私立大医学部の存在感が高まってきていることは確かだと思います。

--特に西日本では学力上位層に医学部志向が強いと聞きますが、これにはどういった背景があるのでしょうか。

 学力上位層が地元に残って働くことを考えたときに、医師への道が有力な選択肢になるからだと思います。背景には、関西圏は首都圏に比べて大企業の数が少ないこともあるでしょう。

 また、西日本では、医学部志望者の大半が医師家庭の出身という特徴があります。実際、メビオの在籍生をみても約9割が医師家庭で、歯科医師を含めるとその割合は9割を超えています。

入試の鍵は「記述力」解答プロセスを問う西日本の特徴

--西日本における医学部の入試問題に関して、共通する特徴や傾向はみられますか。 

 答えを導き出す「過程」を重視する傾向があり、首都圏と比較して記述式の問題が多いのが特徴です。記述式のほうが採点の負担が大きいですが、大学側には受験生の学力をより正確に判定したいという意向があるように思います。

 これは国公立も私立も同様で、私立も難関・中堅を問わず記述式の出題が多いため、国公立と私立の併願は対策がしやすいですね。ただ、裏を返せば、記述力のない学力層の受験生にとっては医学部そのもののハードルが高いということであり、十分な対策が必要です。

--西日本の医学部を受験する際に気をつけておくべきポイントがあれば教えてください。

 記述式問題に象徴されるように、「人に説明ができる能力」が求められているということを自覚しておくべきです。小論文・面接にしても、自分は何を考えてこういう方針を選択したのかを自分の言葉で説明できるかどうかが問われます。

 最近では医学部でも定員に占める総合型選抜・学校推薦型選抜の割合が増えていますが、「人に説明できる能力」を問う最新の事例として、兵庫医科大学の総合型選抜で課せられるプレゼンテーション試験があげられます。プレゼンテーションといえば自己アピールを想起しがちですが、兵庫医科大学ではホワイトボードを使って数学的な課題を解説するといったことも求められています。そこでは、なぜそうなるのかというプロセスをわかりやすく相手に説明できる力を、医師としての基礎能力としてみているのだと思います。

 こうした入試への対策は、受験生が1人で行うには限界があります。きちんとプロの目でみてもらい、指導を受けるほうがはるかに効率的です。

首都圏と比較して、西日本の医学部ではプロセスを問う出題が多い

合格を支える「添削の質」と東大・京大卒講師の布陣

--その点、メビオではどのように指導をされていますか。メビオの特徴と共に教えてください。

 メビオは1980年に創立して以来、医学部受験一筋でやってきました。大阪の1校舎のみですが、医学部への高い合格実績があります。

 いちばんの強みは授業です。専属常勤講師40名のうち、30名以上が東大・京大出身という盤石の布陣で、平均7名の少人数クラス。1コマ3時間半、年間1,800時間に及ぶ濃密な授業を実践します。さらに、講師が生徒の担任として週42時間の学習を見守り、ひとりひとりに寄り添ったきめ細かなサポートを徹底しています。

 先ほど触れた記述問題の指導についてですが、私たちは毎回の授業で前回・前々回の授業内容の復習テストを行っています。30~40分の試験時間に対し、採点は1人あたり15分ほど時間をかけて行い、おおむねその日のうちに答案を返却するようにしています。

 生徒は毎回の答案を、プロによる添削と復習を通じて改善を繰り返します。基礎となる答案の書き方から地道に指導するため、春先には拙い記述しか書けなかった生徒も、演習を重ねるごとに合格水準の解答へと近づいていきます。

 1年という月日の中で、記述力は見違えるほど確実に磨き上げられます。これはクラスの人数が多い予備校や塾にはできない対応だと思います。

少人数クラスだからこその添削の質の高さ

「自ら考える力」を養う担任制とアクティブラーニング

--講師による担任制とのことですが、どのように指導をされているのですか。

 担任は全科目の講師から授業報告を受け、生徒の状況をタイムリーに把握しています。

 そして、生徒には日々の全科目における自習記録や模試当日の自己採点を徹底させ、担任に報告させています。前者は学習量を可視化することでその都度内容を最適化する「メタ認知能力」を養うため、後者は自己採点と実得点の乖離を防ぎ、記述で求められる要素を深く読み解く力を養うためです。

 また、週1回30分におよぶ個別面談も実施しており、担任指導には他塾に類を見ないほどの手間暇をかけています。

--細やかに管理する傍ら、生徒に自ら考えさせる指導も重視されているのですね。

 はい。46年にわたる歩みを振り返ると、私たちは文科省の学習指導要領に先んじて「アクティブラーニング」を実践してきた自負があります。講師との対話を通じた深い学びは、生徒に気付きと成長をもたらします。少人数制の教育現場で、自ら考え、答えをつかみ取る達成感を積み重ねる。こうした能動的な学習を、私たちは長年、一貫して追求し続けてきました。

 これはある種の私たちの伝統です。山登りでたとえるならば、序盤は講師が導き、最終的には背中を支えながらも自力で登りきらせるような形です。

 受動的な学習に慣れ、与えられた課題をこなすことだけに留まりがちな受験生が多い今、自分の足で試行錯誤を経ながらもゴールにたどり着く体験が不可欠です。そして、ゴールまでの過程には、少人数だからこそ仲間と切磋琢磨し、助け合う環境があります。

 このように、仲間と協力し合いながら自らの力で解決策を切り拓いていくことのできる人材は、今後AIがいっそう発展していく未来において、医療の世界でもいっそう必要とされると思います。

--メビオの生徒に共通する特徴はありますか。合格者の共通点もあれば教えてください。

 当校には医療従事者のご家庭や中高一貫校に通う生徒が多く、性格面では素直で真面目な生徒が目立ちます。中学3年生ごろから通い始める現役生に加え、浪人生も多数在籍しています。また、以前は大手予備校や個別指導塾を利用していた生徒が移ってくるケースが多い傾向もあります。

 合格者の共通点としては、やはり真面目であること、そして、日々やるべき課題をたゆまず淡々とこなせることにあると言えます。優秀な生徒ほど、いろいろな問題集に手を付けたりせず、メビオで提供した教材を何周もこなすことで、着実に実力を身に付けている印象がありますね。

--メビオでは大学ごとに特化したテキストを作るなど、オリジナルテキストが高く評価されているそうですね。

 生徒が受験するすべての大学向けに、オリジナルの「大学別直前テキスト」を講師陣が作成しています。このテキストは合格戦略の結晶ともいえるもので、これを用いて入試前に徹底的に確認する「大学別直前講習」を行っています。毎年、入試問題での的中例もあり、自信をもって勧められる内容です。

 テキストには最新の入試問題を取り入れるようにしています。私たちは解答速報に力を入れており、解答の提供にとどまらず、参考書レベルの詳細な解説も含め試験当日に公開しています。この解答速報を作成しながらテキストに入れる問題を選定しているため、私たちが作るテキストは、毎年入試問題に直結する最新の内容にアップデートされ続けるのです。医学部入試に精通した優秀な講師陣だからこそできることで、そのようなテキストを定着するまでやりこむからこそ合格が手にできるのだと考えています。

 さらに、中高一貫校に通う生徒のなかには、中学時代の学習内容を取りこぼしているケースも少なくないので、それをリカバーできるよう、数学と英語の学び直しができるテキストも用意しています。

親世代とは別物…難化する医学部入試と2年以上の長期戦

--貴塾には2世代で通う家庭も多いと聞きます。保護者世代の医学部受験と今の医学部受験の決定的な違いはどこにありますか。また、そのような違いを踏まえ、保護者が医学部受験生である子供をサポートするにあたって、どのような心がけが必要でしょうか。

 保護者世代の医学部受験に比べて、入試は確実に厳しくなっています。かつては偏差値50を下回る医学部も存在しましたが、今はおしなべて医学部合格には高い学力が必要です。

 そうした状況下で合格するには、勉強時間は1年では足りず、最低2年はかかる覚悟をもってほしい。現役合格したいのなら、高2からしっかり勉強に取り組んでほしいです。また、先ほども話しましたが、中高一貫校に通う生徒の中には中学時代の基礎学力がきちんと身に付いていないケースもあるため、どこでつまずいているのか、何が足りないのかを早めに見極め、対策をする必要があるでしょう。

 このような話をすると保護者は不安に感じるかもしれませんが、むしろ勉強に関しては口出しせず、追い詰めないでほしいと思います。勉強は塾に任せ、家庭では生徒の規則正しい生活や栄養のある食事などに気を付ける、出願校の募集要項を集めたり、入試スケジュールの管理をしたりといった、勉強以外の面でサポートしていただければと思います。

取材に応じてくれた医学部進学予備校メビオ校舎責任者 高橋元氏

「合格は偏差値順ではない」最後まで戦い抜く精神を

--最後に医学部を目指す受験生に向けて、メッセージをお願いします。

 入試直前は焦りが出る時期ですが、実は1月、2月こそもっとも学力が伸びる正念場です。メビオでは入試当日も試験の後に生徒が校舎へ集まり、解けなかった問題をその日のうちに克服して次につなげます。今日の試験で解けなかった問題も、次の大学で解ければ合格への王手になる。そうやって最後まで諦めずにやり続けたことで、終盤になって合格を勝ち取ってきた先輩たちが大勢います。成長の機会はまだ十分に残されていますから、「今日も一歩前進した」という手応えを糧に、1か月で問題集をもう1周やり抜く気概をもちましょう。

 医学部受験は、ときに「負け」が先行する過酷な戦いです。しかし、一度の白星がすべてを好転させますから、3月末の繰り上げ合格まで戦い抜く粘り強さが不可欠です。合格は必ずしも偏差値順ではないのです。

 不合格に直面しても、最後まで希望を捨てない。同じ志をもつ生徒同士が励まし合い、講師が信念をもって支え抜く環境がメビオにはあります。入塾時からの学力の伸び幅は、どこにも負けない自信があります。最後まで共に走り抜きましょう。

--ありがとうございました。


 医学部受験のプロ集団であるメビオでは、手厚さと信念をもって、少人数制で生徒ひとりひとりを支援しているようすが伝わってきた。西日本の医学部受験は例年どおり国公立人気が優勢ながら、昨今は私立にも注目が集まり、依然として熾烈な様相だ。レベルの高い医学部受験で白星を得るために、プロの力をうまく活用しつつ、最後まで力を尽くしてほしい。

【2026年】医学部試験の解答速報・過去問解答 公開中「医学部進学予備校メビオ」について詳しくみる
《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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