河合塾学園は2026年7月7日、2027年4月に岩手県一関市で開校準備を進めているドルトンX学園高等学校の校長予定者として、古屋輝周氏を内定した。古屋氏は現在、同校の開校準備室長と姉妹校であるドルトン東京学園中等部・高等部の研究開発担当を兼務しており、多様な人々との協働から人生を支えるエネルギーを生み出す学校づくりを目指す。
古屋氏は、1998年に東京大学経済学部を卒業した。2005年に米国ミシガン大学公共政策大学院で修士号を取得し、アクセンチュアやリクルート、Twitter(当時。現在X)、Amazonといった国内外の企業でマーケティングや新規事業開発などの幅広い経験を積んできた。2023年に河合塾グループに入職し、2024年からはドルトン東京学園にて海外協定校の拡大や国際交流プログラムの構築を主導するとともに、研究職として生徒の非認知能力の成長分析に従事している。
ドルトンX学園高等学校は「自らの足で探究し、破天荒に出会い、フロンティアを共創する」学校を掲げている。最大の特色は、高校1年次3学期に行われる地域探究学習だ。生徒全員が教室を飛び出し、各自が選んだ国内外の地域拠点に3か月ずつ滞在する。地域の人々とリアルな交流と協働を重ねながら、課題の発見や解決に挑戦する。古屋氏は、非認知能力の伸長には学校内の学びだけでなく、地域など学校外での体験が影響を与えることを発見しており、これを同校の学びの設計に反映させている。
同校は「通信制×全寮制×国内外での探究学習」を実践し、米国ミネルバ大学の教育モデルを参考にしている。1年次の1~2学期と3年次は、岩手県の一関キャンパスと、河合塾グループが連携協定を結ぶNTT東日本が運営する調布市の東京キャンパスに1学期ずつ滞在し、学びを深める。古屋氏は「生徒ひとりひとりが好奇心と行動力を原動力に、真の主体性を育んでほしい」と述べており、これまで培ってきた協働の実践を生かし、生徒が対話し、議論し、解を見出す場をつくっていく方針だという。

