2027年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。
リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。
本記事および後編の記事でご紹介するのは、成城学園中学校。東京都世田谷区にある中高一貫の共学校だ。学校長・青柳 圭子先生からのメッセージのほか、カリキュラム、進路進学に対する考え方等を紹介する。
教育目標
つながりの中で学ぶ
「所求第一義」とは、創設者である澤柳政太郎が生涯の志として掲げた言葉です。これを私は「本当の教育を求めて」と解釈しています。本当の教育とは、子供を1つの方向に縛るのではなく、ひとりひとりが異なる考えや背景、価値観を持つ存在であることを認め、互いを尊重し合って生きていく力を育むことです。学校は1つの社会であり、知識を得るだけでなく、多くの体験を通して学ぶ場でもあります。そして、人と人との「つながりの中で学ぶ」という精神が根付いた場が、成城学園なのです。
「生徒が作詞作曲した校歌」「生徒・保護者・教員で土を運んで作ったグラウンド」など、学校の成り立ちから人と人がごく自然につながっていたことを示すエピソードにあふれています。大きく揺れ動く社会という大海へ、子供たちが船を漕ぎだすには勇気も必要となり、挑戦と失敗を繰り返すでしょう。それでも、学校が澪標(みおつくし)となって船を見守り、子供たちが自分の航路を進める力を付けられるよう、授業も課外活動も充実したプログラムを提供していきます。つながりの中で学び、他者も自分も大事にし、自分の好きなものを見つけ、他者の素晴らしさを認めながら、自分を大事にし、成長してほしいと願っています。

どういう学び方をするの?
同校は中高6年間を3つのタームに分け、発達段階に合わせたカリキュラムにより一貫した成長を支えます。中1・中2の2年間は基礎基本の定着を徹底し、主体的に学ぶ姿勢を養います。授業では国語・数学・英語に多くの時間を配当し、英語や数学では少人数授業を実施しています。各教科とも独自のプリント類、副読本、教材や問題集などを多用し、実験や調べ学習、レポート提出やプレゼン発表を通して、インプットのみならずアウトプットする能力も養うことで、生徒が授業を楽しむ工夫がされています。中学ではiPad、高校ではPCを1人1台購入し、授業や家庭学習でも活用しています。
中3・高1では希望する進路選択に向けて「枠組みを超えた学びの体験」と「自分で選択すること」に重点をおき、価値観や思考力の幅を広げていきます。中3・3学期に週4時間、実技系の講座を開講し、生徒たちは興味のある講座を選択して専門的な指導を受けます。高1では修学旅行に代わる「課外教室」があり、多岐にわたる約20のコースから選択し、体験を通して探究を深めていきます。高2からは多様な進路選択を応援すべく、コース制(内部進学・文系受験・理系受験)を採用しています。教養を深める講座や受験対応科目など各コースにあわせて選択科目を多く用意し、自分らしい未来へ進む後押しをしていきます。

進路、進学に対する考え方は?
併設する成城大学へは高校3年間の成績が一定基準をクリアすると全員が推薦権を得て進学することが可能です。また、どのコースに所属していても学部学科や入試方法(総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜)を問わず、成城大学への推薦権を保持したまま他大学を受験することが可能です。大学受験制度が多様化する中、生徒それぞれの希望と可能性を尊重する、学園全体の姿勢が進路の考え方にも現れています。


学校概要
所在地:東京都世田谷区成城6-1-20
アクセス:小田急線「成城学園前駅」徒歩約8分
電話番号:03-3482-2104

