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「もっと早く知っていれば」と後悔しないために…総合型選抜で陥りがちな4つのワナ

 いまや大学進学者の半数以上を占める「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」などのいわゆる“年内入試”。しかし、試験内容が複雑で変化も激しいため、対策の遅れや勘違いが致命的な失敗につながってしまうケースも少なくない。受験生とその保護者が知らず知らずのうちにハマってしまう「4つの陥りがちなワナ」とは。

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 いまや大学進学者の半数以上を占める「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」などのいわゆる“年内入試”。しかし、試験内容が複雑で変化も激しいため、対策の遅れや勘違いが致命的な失敗につながってしまうケースも少なくない。

 受験生とその保護者が知らず知らずのうちにハマってしまう「4つの陥りがちなワナ」とその対策について紹介する。※本稿は、『総合型選抜で受かる人が本番までにやっていること』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

総合型選抜でとくに多く見られる4つのワナ

 情報不足や判断の遅れによって、「もっと早く知っていれば避けられたのに」という失敗をしてしまう受験生も少なくありません。みなさんには、同じ失敗をしてほしくないので、総合型選抜でとくに多く見られる4つの「陥りがちなワナ」を紹介します。

【4つの陥りがちなワナ① 出願締切】

 1つ目が、「気付いたときには出願締切が過ぎている」というものです。総合型選抜の出願締切は、9月初旬に設定されていることが多くあります。そのため「まだ先のことだから」と準備を後回しにすると、気付いたときにはすでに出願期間が終了していた、ということも起こりえます。

 ですので、総合型選抜での受験を考えているのであれば、今すぐにでも興味のある大学・学部のWebサイトを確認してみましょう。出願締切を過ぎてしまっては、どれだけその大学に行きたいと思っていても受験することはできません。

 また、昨年度の情報をもとに準備を進めていたら、今年度は内容が変わっていたというケースも珍しくありません。一度確認したら終わりではなく、定期的にウェブサイトを確認し、締切を見落とさないようにしましょう。

【4つの陥りがちなワナ② 準備不足】

 2つ目は、準備不足です。総合型選抜の準備は「学部・学科を決めて出願するだけ」ではありません。出願条件を満たしていても、多くの場合「志望理由書」や「自己推薦書」といった書類の提出が求められ、3,000~4,000字にもおよぶ文章を作成しなければならない場合もあります。

 指定字数を埋めるだけなら数日で対応可能かもしれません。AIを使えば「それっぽい文章」はすぐにできます。しかし、自分のものになっていない文章は面接で見破られます。

 総合型選抜で求められているのは、上手な文章を書くことではありません。自分がなぜその大学を志望するのか、大学で何を学びたいのか、そして将来どのようなことを実現したいのかを、自分の言葉で語れることです。そのためには、自分自身と向き合い、考えを整理し、何度も文章を書き直す時間が必要になります。

 出願書類の準備には、できれば3か月はかけたいところです。締切直前になって慌てて取り組むのではなく、十分な時間を確保しながら準備を進めることが、納得のいく出願書類の完成につながります。

【4つの陥りがちなワナ③ 条件不足】

 3つ目は、条件不足です。総合型選抜の出願条件で、多くの場合、ネックになるのは「評定」と「英語資格」です。

 直前での「評定」の巻き返しは不可能です。2期制の高校の場合は、9月出願の入試では基本的に「高2までの成績」で判断されます。出願直前に気付いても、もうどうすることもできません。

 3期制の高校の場合、高3の1学期に頑張れば多少は上振れが期待できますが、高2までの累積を挽回するのは大変です。たとえば、高1・高2で評定3.9の人が0.1だけ評定平均を上げようとする場合でも、高3の1学期は4.2を取らなければなりません。

 早いうちから評定を意識して高校生活を過ごしましょう。「英語資格」は、昔ほど致命的ではなくなりつつあります。

 英検のS-CBTが普及したことや、TOEFLやIELTS、GTECやTEAPなど、英検以外の4技能テストも出願資格として認める入試が増えています。とくにIELTSは開催頻度が高く、結果も比較的早く出るので、人気が高まっています。

 とはいえ、英語の実力は短期で向上しませんし、テスト形式もさまざまなので、慣れるのに時間がかかります。早くから英語資格・スコアは確保しておきましょう。

【4つの陥りがちなワナ④ 手を広げすぎる】

 4つ目は、手を広げすぎることです。現在は一般選抜も多様化したうえに、総合型選抜で課される内容も大学・学部によってさまざまです。私立文系の一般選抜を例にしても、従来の3科目だけでは済まないケースが目立つようになりました。文系でも数学を必須とする学部(早稲田大学政治経済学部)があったり、慶應義塾大学や上智大学のように小論文を課す大学・学部が増えていたりします。

 総合型選抜まで視野に入れると、求められることがさらに多くなります。英語資格や評定、さまざまな活動実績に加え、集団討論やプレゼンテーション、講義理解力を問う試験など、多様です。

 こうした情報に振り回されて、あれもこれも対応しようと手を広げすぎてしまうと、どれも中途半端になり、結果的にどこからも評価されない……という事態になりかねません。自分がどこで闘うかしっかりと見極め、受験校と入試方式を決めましょう。

 総合型選抜は、正しい情報と十分な準備さえあれば、決して恐れるものではありません。まずは自分に必要な条件を早めに確認し、着実に準備を進めていきましょう。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

<著者プロフィール>
洋々(ようよう)
 2006年創業の総合型選抜・学校推薦型選抜専門塾。「すべての人が、思う存分、活躍できる楽しい社会を実現する」ことを目指して、海外経営大学院の面接官、経営コンサルタント、予備校講師、エンジニアという異なる分野で活躍してきた4人がそれぞれの知識や経験、技術をもち寄って立ち上げた。早慶上智やGMARCH、関関同立、東京大学、東京科学大学などへ多数の合格者を輩出。その実績から全国の高校で大学入試説明会を行うほか、オンラインを通じて全国・海外の受講生をサポートしている。

《編集部》

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