シャープ、東大との臨床試験でインフルエンザ感染予防効果を立証

 シャープは11月9日、臨床試験において、高濃度プラズマクラスターイオンがインフルエンザウイルスのヒトへ感染率を低減させる傾向が認められたと発表した。

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臨床でのインフルエンザ感染抑制効果検証方法と結果
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 シャープは11月9日、臨床試験において、高濃度プラズマクラスターイオンがインフルエンザウイルスのヒトへの感染率を低減させる傾向が認められたと発表した。

 臨床試験は、東京大学大学院医学系研究科・大橋靖雄教授の監修のもと、昨年の12月から今年の6月にかけて国内の44の病院施設の透析室で行われた。イオン発生装置745台を設置し、透析室を「イオンあり」と「イオンなし」のエリアに区分けしたうえで、通院患者3,407名を対象に、インフルエンザ発症件数を約6か月間にわたって調査したという。

 その結果インフルエンザ発症件数は、イオンなしエリアで14件、イオンありで9件となり、イオン発生装置により感染率が約30%したという。

 同社によれば、今回の臨床試験は文部科学省「橋渡し研究支援推進プログラム」を通じ実現したもので、インフルエンザウイルスの感染予防に関して、機器の効果を客観的かつ統計的に立証した例は、他に類を見ないという。
《田崎 恭子》

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