スマートフォンを利用したタクシー配車の実験開始

 フジタクシーグループ、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクテレコム、およびソフトバンクモバイルは26日、タクシー無線に代わる、スマートフォンを使った新たなタクシー配車管理システムの実証実験を開始した。

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実証実験システム概要図 実証実験システム概要図
  • 実証実験システム概要図 実証実験システム概要図
  • 配車センターでのPC画面(お客さま情報入力画面) 配車センターでのPC画面(お客さま情報入力画面)
  • タクシー車内の端末画面 タクシー車内の端末画面
 フジタクシーグループ、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクテレコム、およびソフトバンクモバイルは26日、タクシー無線に代わる、スマートフォンを使った新たなタクシー配車管理システムの実証実験を開始した。

 この実験では、従来は個別のシステムで運用されていた、配車などの運行支援、業務管理などをWindowsケータイ「SoftBank X02T」(東芝製)を利用することで一本化し、低コストでトータルなタクシー配車管理システムの実証を行う。フジタクシーでは、今月初旬からGPS機能を利用した配車管理の業務について、当初45台で実車実験を開始し、来年春以降を目途に全車両での導入を予定している。

 配車センター側システムでは、GPS情報を取得し、各タクシーの位置および状態(「空車」「実車」など)が地図上で把握可能。その後一番近いタクシーへの「迎車」指示によって、待ち時間の大幅な短縮を実現する。一方タクシー側システムではスマートフォン(SoftBank X02T)のタッチパネル画面にタッチするだけの簡単な操作で利用が可能。無線による音声情報ではなく携帯電話画面上に文字情報を表示することで、乗車前に顧客のより詳しい情報の把握と聞き忘れ防止も可能となる。

 タクシー無線は2016年にデジタル無線に完全移行することが決定しており、移行にあたっては新たな設備投資が必要となるという。本システムはWindows Mobileベースの端末を利用しているため拡張性が高く、タクシーに搭載されている計装機器や決済の他にもさまざまなシステムと連動できる見込みだ。

ソフトバンクとフジタクシー、スマートフォンを利用したタクシー向け配車管理システムの実験開始

《冨岡晶@RBBTODAY》

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