早大、明大など各大学で「自分にできること」ボランティアの体制を整える

 3月11日に発生した東日本大震災に対して、各大学ではボランティア活動の体制を整えている。

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早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター
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 3月11日に発生した東日本大震災に対して、各大学ではボランティア活動の体制を整えている。

 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)では、ボランティアの参加を望む声が高まる中、今すぐに被災地に行かない、物資を送らないと注意した上で、今自分ができることを冷静に見つめるようにと呼びかけている。

 今回の被災地は広域に渡るため、多くの被災者が今後上京することも予想されるとし、大学近隣や居住地域におけるボランティアのニーズが発生する可能性もあり、まずは自分が徒歩で行ける圏内で助けを必要としている人がいないか情報を集めてみるよう促している。

 今後の復興に向けては長期的な支援が必ず必要となるため、自分にできることを考え、要望があれば参加できるように体制を整えるようにと呼びかけている。また、寄付を募ることもボランティアのひとつだとしている。WAVOCでは、現地からボランティアの要請が入り次第、情報提供を始める予定だという。

 明治大学でもまずは自分の安全を第一に、「自分でできることは何か」と考えることをボランティアの一歩とし、デマや不確かな情報を流し不安をあおる行為を慎むようにとしている。被災地では、受け入れ態勢が整ったら募集がかかるため、それまでは現地に行かなくてもできる支援活動に協力するようにとしている。

 募金活動については、場所によっては許可申請が必要な場合もあり、周囲の理解を得てから活動するようにと注意している。広報、外国語の通訳、献血、心の支えもボランティアであり、自分ができることは何かを理解したうえで要望があれば参加できるよう体制を整えるようにとしている。限りある資源を無駄使いしないよう節約し、現地に供給できるよう支援を求めている。

 このほか法政大学や立命館大学でも同様に、今居る場所でできる募金などを考えるようにとし、諸機関と調整の上、募金活動など大学としてできる活動について具体的な検討をしているため、「ボランティア要請の情報発表時には協力をお願いします」としている。
《前田 有香》

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