東京電力の藤本孝副社長は28日の計画停電について語った。前日決定したのは、朝9時20分からの第2グループの中のAからCのみ。第2グループでもD、Eについては実施しない、とした。東電は停電対象をわかりやすく利用者に伝えるため、グループを細分化した。28日は、細分化実施後、初めての発表となった。2-Aは栃木県鹿沼市、下都郡岩舟町ほか3市2町で13万世帯。2-Bは埼玉県さいたま市、狭山市など23市7町で87万世帯。2-Cは千葉県佐倉市、習志野市ほか7市の55万世帯。全155万世帯が対象。6時20分、12時20分、13時50分、16時50分開始のグループについては、計画停電は実施しない。また、電力消費が伸びた場合に備えて計画停電の検討対象となったのは、15時20分、18時20分開始のグループ。それぞれ開始時間の2時間前までに決定するとしたが、ここも昼過ぎに計画停電の中止が決定された。東電の供給力は3850万kWを準備したが、平日で気温が低めに予想されたため電力消費も3800万kWと、供給に迫ると想定した。