今年の新入社員、35.4%が「就職活動かなり大変だった」

 産業能率大学は16日、「2011年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。同大学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員研修セミナー」参加者のうち、129社440人を対象に実施、415人から回答を得た。調査期間は、3月28日〜4月8日。

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就職活動の感想(今年度新入社員の結果)と「かなり大変だった」に絞った推移 就職活動の感想(今年度新入社員の結果)と「かなり大変だった」に絞った推移
  • 就職活動の感想(今年度新入社員の結果)と「かなり大変だった」に絞った推移 就職活動の感想(今年度新入社員の結果)と「かなり大変だった」に絞った推移
  • 終身雇用を望む割合の推移 終身雇用を望む割合の推移
  • 働き始めるうえでの意識 働き始めるうえでの意識
  • “管理職志向”と“専門職志向”の推移 “管理職志向”と“専門職志向”の推移
 産業能率大学は16日、「2011年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。同大学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員研修セミナー」参加者のうち、129社440人を対象に実施、415人から回答を得た。調査期間は、3月28日~4月8日。

 同大学では1990年度から、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートとして、「新入社員の会社生活調査」を継続して実施している。それによると、今年度は「新・就職氷河期世代」とも言える世代傾向が如実に現れる結果になった。ちなみに、先ごろ厚生労働省及び文部科学省が発表した就職内定率は、過去最低と並ぶ91.1%となっている。

 まず就職活動の感想を「かなり大変だった」「大変だった」「思ったより楽だった」「楽だった」の四者択一で尋ねたところ、「かなり大変だった」が35.4%となり、過去最高を示したという。また終身雇用を望む割合についても、この10年間、ほぼ上昇する推移を辿り、今年の新入社員で過去最高の74.5%に達した。2000年前後の前回の就職氷河期では、終身雇用を望む割合が5割強に留まっていたが、今年の新入社員は、近年の傾向に加え、就職活動の過酷さの反動からか、“1つの会社に長く勤めようとする意識”がより強いことが明らかとなった。

 これから働く上での意気込みを尋ねたところ、「早く戦力となって会社に貢献したい」が56.6%で、「地道にコツコツと働く」を上回った。2009年度に同様の質問をした際は、「地道にコツコツ」が上回っていた。一方、将来の進路については、昨年度に初めて“管理職志向”が“専門職志向”を上回ったが、今年度は“管理職志向”がさらに強まり48.1%と、半数近くの新入社員が管理職を望んでいることも判明した。

2011年度新入社員、「就職活動かなり大変だった」「終身雇用を望む」ともに過去最高…産能大調べ

《冨岡晶@RBB TODAY》

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