7月に入り世界各地で開催された3つの国際的な科学技術コンテストで、出場した日本人高校生全員が金メダル・銀メダルを獲得する好成績を収めた。 文部科学省では、独立行政法人科学技術振興機構を通じて国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しており、7月に開催された3つの大会の結果について発表している。 7月10日〜17日にかけ、台湾の台北で開催された「第22回国際生物学オリンピック」には、世界58の国と地域から229名が参加した。日本からは、千葉県立船橋高校3年の大塚祐太さん、筑波大学附属駒場高校3年の久米秀明さんと松田洋樹さん、ラ・サール高校3年の三上智之さんの4名の高校生が出場した。 日本からは7回目の参加となった今回の大会では、大塚さん、久米さん、松田さんの3名が金メダル、三上さんは銀メダルを獲得するというこれまでで最高の成績を収めた。なお出場4名全員がメダルを受賞するのは5年連続だという。 7月10日〜18日にかけタイのバンコクで開催された「第42回国際物理オリンピック」には、世界85の国・地域から393名の生徒が参加した。日本からは、灘高校1年の榎優一さん、同2年の川畑幸平さん、同3年の山村篤志さん、開成高校2年の笠浦一海さん、秀光中等教育学校(宮城県)6年の佐藤遼太郎さんの5名が出場した。 6回目の出場となった同大会で、榎さん、山村さん、佐藤さんの3名が金メダルを獲得。川端さんと笠浦さんも銀メダルを獲得し、日本チーム史上最高の成績となったという。 7月9日〜18日にかけ、トルコのアンカラで開催された「第43回国際化学オリンピック」には、70の国と地域から273名が参加した。日本からは、滋賀県立膳所高校3年の浦谷浩輝さん、北海道札幌西高校3年の栗原沙織さん、灘高校3年の齊藤颯さん、立教池袋高校2年の副島智大の4名が出場した。 今年で8回目の出場となった日本チームは、副島さんが金メダル、浦谷さん、栗原さん、齊藤さんの3名が銀メダルを獲得した。