国立教育政策研究所では、「中学校・高等学校における理系進路選択に関する研究」についての公開研究会を、9月14日に文部科学省にて開催する。 中高生が理系・文系の進路選択をする際、将来の自己実現目標を意識する前に、「数学が苦手だから文系」といった学習の出来不出来によって、進路や可能性が狭められている実情があるという。 同研究会では、生徒が将来的に科学者や技術者だけでなく、理系的素養を生かして社会のさまざまな分野で活躍できるようになるためには、理系進路選択に関わる教育の課題があるとし、このテーマについての取り組みを発表するほか、参加者全員で討議していく。 事例発表では、埼玉、和歌山、岡山、福井の4つの高等学校の取り組みについて発表が行われるほか、同研究会の代表者である埼玉大学教育学部・准教授の小倉康氏より、初年度の研究についての報告が行われる予定。 研究会は一般公開となり、参加申込はメールまたはファックスにて受け付けている。◆「中学校・高等学校における理系進路選択に関する研究」公開研究会日時:9月14日(水)13:00〜16:30場所:文部科学省(東京都千代田区霞が関3-2-2)3階講堂【プログラム】1.主催者挨拶・趣旨説明 2.発表 (1)社会で活躍する多様な個性への高校専門学科の取組(仮題) 埼玉県立新座総合技術高等学校 鴨志田新一教頭、横田一弘教諭(2)地域と連携した科学技術教育への高専の取組 和歌山工業高等専門学校 山口利幸教授(電気情報工学科)(3)科学者と科学的素養の育成への理数科併設校の取組(仮題) 岡山県立岡山一宮高等学校 三島誠人教諭(4)次代の国際的リーダー育成への普通科高校の取組(仮題) 福井県立藤島高等学校 小野田隆一教諭(5)初年度事例研究の取組 埼玉大学教育学部 小倉 康准教授(平成22年度本研究代表者)3.中等教育段階での理系進路教育に関する討議(全員参加) 4.討議のまとめ