JAXA、衛星データから台風12号の豪雨被害を解析

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、台湾の国家実験研究院から提供された観測衛星「フォルモサット・ツー」(FORMOSAT-2)による台風12号豪雨災害の観測結果を公表した。

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解析の対象となった地域
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  • 9月5日に観測されたフォルモサット・ツーと災害前の2010年10月6日に観測された陸域観測技術衛星「だいち」から作成した加工画像。河川が増水している様子と、土砂を含んだ河川の水が海に流れ込んでいる様子が確認できる
  • 貯水池全体で増水している様子が確認できる。貯水池南東の一部が冠水していることも分かる
  • 河川の増水も把握できる
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、台湾の国家実験研究院から提供された観測衛星「フォルモサット・ツー」(FORMOSAT-2)による台風12号豪雨災害の観測結果を公表した。

 台風12号は、9月2日から4日にかけて四国、近畿、中国、東海地方を中心に広範囲で記録的な大雨をもたらし、土砂崩れや堤防決壊、家屋浸水など甚大な被害を与えた。

 JAXAでフォルモサット・ツーのデータを解析して画像を合成し、昨年10月に撮影した画像と比較すると、明らかに増水した地域が浮き彫りにされた。また、土砂を含んだ河川の水が海に流れ込んでいることも判明した。

 今回JAXAでは、アジア太平洋地域の災害関連情報を共有する国際協力プロジェクトである「センチネルアジア」を通じて、台湾より衛星画像を提供された。今後も国際災害チャーターと連携しつつ被害地域の観測、データ解析を継続する予定。
《編集部@RBB TODAY》

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