いよいよアップルは本日、次期iPhoneを発表する予定だとされている。しかし一方で、この話題に便乗したスパムメールが出回っているとして3日、エフセキュアが注意喚起する文章を公式ブログで公開した。 そのメールでは、なんとシースルーのボディとなり、手のひらが透けて見えている「iPhone 5GS」の画像が掲載されている。つい興味を持ってリンクをクリックすると、ハッキングされたサーバ「comiali.com」でホスティングされた「iphone5.gif.exe」というファイルがダウンロードされるという。 ダウンロードされたファイルは、一見GIF画像のように偽装されているが、Windows実行ファイルのマルウェアとなっている。これを実行させると、さらにiPhoneをパロディとした画像が表示され、その背後では、IRCボットに感染し、マシンが外部からコントロールされてしまうというのだ。クレジットカード情報の窃盗なども可能で、マルウェア内部には「I wanna be a billionaire so frickin bad!」というテキストも含まれている模様だ。 もちろん今後しばらく、「iPhone 5」に関連して、これ以外の画像やメールも多数出回ることが予測される。興味深い内容のメールが届いたとしても、差出人やリンク先には、いま一度注意が必要だろう。