ブリヂストンは雪国を除いた地域に在住し、クルマを月に一回以上かつ雪道を年一回以上運転する男女1000人に対して、スタッドレスタイヤに関する調査を実施した。 その結果によると、ドライバーの約9割が雪道で何らかのスリップを経験しており、スリップ経験者の約7割が夏用タイヤを装着していたことが分かった。さらに、スタッドレスタイヤを所有していないドライバーは約7割ということも明らかになった。 タイヤが凍った路面で滑る理由は、路面とタイヤの間に融けた氷が「水の膜」として存在し、路面とのグリップが確保できないため。夏用タイヤは、この「水の膜」に対処することができないため、スリップを引き起こす可能性が高まる。冬用タイヤのスタッドレスタイヤは、氷の上にできる「水の膜」を素早く取り除き、タイヤを凍った路面に密着させることで高いグリップ力を発揮することができる。 すでに今年は観測史上2番目となる10月3日に北海道旭川市で初雪が観測されている雪国を除いた地域でも、急な冷え込みは路面の凍結に繋がる可能性がある。ブリヂストンでは、冬のドライブはドライバーや同乗者の安心・安全確保の観点から、スタッドレスタイヤなどを装着することが重要であるとして、早めのスタッドレスタイヤの準備を呼びかけている。 ブリヂストンは2011年3月1日に創立80周年を迎えたことと、日本自動車タイヤ協会(JATMA)等が推進する「タイヤの日」が4月8日であることから、毎月8日を「ブリヂストン タイヤセーフティーの日」と設定。2011年3月から2012年2月までの1年間、毎月タイヤの安全に関わる情報を発信している。今回の調査は、その安全情報発信の一環としておこなわれた。