英教育相、ICT教育改革を提案…アニメやアプリ開発も

 マイケル・ゴーブ英教育相は必修科目とされているICTカリキュラムの抜本的見直しのための協議を9月に開始すると発表。子どもたちを育成する新たなICT教育への改革を提案した。

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英国教育省(英語)
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  • マイケル・ゴーブ英教育相の講演全文(英語)
 マイケル・ゴーブ英教育相は必修科目とされているICTカリキュラムの抜本的見直しのための協議を9月に開始すると発表。11歳で2Dアニメーションを、16歳でスマートフォンアプリを開発できる子どもたちを育成する新たなICT教育への改革を提案した。

 現在英国で必修科目とされているICTカリキュラムの内容はワード、エクセルなどのアプリケーションの操作方法を重視したもの。この教育内容は、マイクロソフト、ソニー、グーグルといった大手企業から、不十分だと懸念されており、英国内の学校や教員も生徒を「当惑させる」「やる気を失わせる」「退屈させる」と非難しているという。

 ゴーブ英教育相は、ICTカリキュラム自体が必修科目であり続ける必要性を強調したうえで、現在行われている教育内容の義務化の廃止、内容の見直し、ICT教育方針の改革を訴える。そのうえで、現在のアプリケーション操作に重点をおいた教育から、コンピューターサイエンスやプログラミングへの転換を提案。義務化されている政府主導のICTカリキュラムの内容から、大学や企業が提案するコンピューターサイエンスやプログラミングといった新たなカリキュラム内容を学校や教員が自由に選択し、利用できる新たなICT教育を期待しているという。
《湯浅大資》

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