スタンフォード大学レベルの授業をオンラインで、190か国から160,000人が受講

 セバスチャン・スラン(Sebastian Thrun)スタンフォード大学コンピュータ科学・電気工学科教授は、新たに立ち上げたオンライン教育システムに集中するため、スタンフォードを辞職すると発表。

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新設されたUDACITY(ユーダシティー)
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 セバスチャン・スラン(Sebastian Thrun)スタンフォード大学コンピュータ科学・電気工学科教授は、新たに立ち上げたオンライン教育プログラムに集中するため、スタンフォードでの教授職を辞任すると発表した。

 ロボティクス、人工知能などの研究で著名なスラン氏は、2011年秋、無償で「人工知能入門」と題された授業をインターネット上で提供したことで話題になった。自ら大学で教えている授業内容をオンライン化したもので、190か国から160,000人が受講し、23,000人が修了したという。

 この経験を受け、スラン氏は、インターネットを通し、高レベルな大学授業を低価格で提供できることを実感したという。新たに立ち上げたUDACITY(ユーダシティー)では、すでに「ロボットカーのプログラミング」と「サーチエンジンの作り方」という2つのシラバスが提供されており、それぞれ期末試験を含めた、7週間の日程が組まれている。

 辞職に伴い、スタンフォードでの終身在職権は失ったが、オンライン授業を通して「教育の真の力を感じた」とし、これからはよりたくさんの人が教育を受けられるよう努力するという。なお、スタンフォードでの大学アドバイザー、学部の管理サポートなどは続けるとし、同学学術評議会(Academic Council)での投票権も失わないという。
《湯浅大資》

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