日本電気(NEC)は22日、公共図書館や地方公共団体などの図書資料管理業務システムをSaaS型で提供する「GPRIME for SaaS(ジープライム フォーサース)/図書館」を、群馬県前橋市立図書館および神奈川県大和市立図書館へ納入したことを発表した。
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日本電気(NEC)は22日、公共図書館や地方公共団体などの図書資料管理業務システムをSaaS型で提供する「GPRIME for SaaS(ジープライム フォーサース)/図書館」を、群馬県前橋市立図書館および神奈川県大和市立図書館へ納入したことを発表した。
「GPRIME for SaaS/図書館」は、公共図書館や組織内の図書室・資料室などにおける、蔵書の管理・検索・予約・貸出・返却システムや利用者管理システムなどの基幹業務システムを、NECのデータセンターからSaaS型で提供するもの。図書館とデータセンターを接続するネットワークも提供する「VPNサービス」も提供している。
前橋市は、現在16の市立図書館(本館・分館)で、トータルで約100万冊の蔵書を保有している。この様な大規模な蔵書管理にクラウドサービスを利用することは、国内で初めての事例だという。NECは、16の図書館(本館・分館)とデータセンターを接続させるVPNも構築し、トータルで前橋市の図書資料管理業務をサポートする。一方、大和市は現在、図書館1館と学習センターに設置している4室の図書室で、トータルで約43万冊の蔵書を保有。「GPRIME for SaaS/図書館」を利用することにより、図書館システムを24時間365日運用することを可能とした。
いずれも「GPRIME for SaaS/図書館」を利用することでネットワークを含めた全体の最適化を図ることが可能となり、同等のシステムを個別に開発・運用する場合と比べてIT経費を大きく削減できる見込みとしている。また「GPRIME for SaaS/図書館」はクラウドサービスのため、職員や図書館の利用者は常に最新機能を利用できる。たとえばお気に入りの本のリストを作成できる「マイブックリスト機能」などが、新たに利用可能だ。