PCを使用不能にして「身代金」を要求する不正プログラム、国内でも確認

トレンドマイクロは、海外における不正請求の典型例である「ランサムウェア」の被害を日本国内においても確認したとブログで発表した。

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トレンドマイクロ株式会社は2月24日、海外における不正請求の典型例である「ランサムウェア」の被害を日本国内においても確認したとブログで発表した。ランサム(ransom:身代金)ウェアとは、PC内に侵入し、ファイルやシステムの一部もしくはすべてを使用不能にして、その復旧と引き換えに金銭を要求する不正プログラムのこと。

日本国内では、ワンクリックウェアによる不正請求の被害が相次いでおり、ランサムウェアの被害にはあまり注目されていないが、同社では2012年2月にフランス語などで金銭を要求する被害の発生を確認した。これは同社製品で「TROJ_RANSOM」ファミリとして検出するもので、PCに侵入するとフランス国家憲兵隊(Gendarmerie nationale:フランスに実在する警察組織)の名前を騙り、「ATTENTION! Votre ordinateur a ete bloque pour violation de la loi francaise(警告! あなたのコンピュータはフランスの法に抵触したためブロックされています)」と表示し、3日以内に200ユーロ(約21,200円)を支払わないとPCを没収し法的手段に訴えると警告・請求する画面を画面いっぱいに表示し、PCを動作不能にする。

PCを使用不能にして「身代金」を要求するランサムウェア、日本国内で確認(トレンドマイクロ)

《吉澤亨史@ScanNetSecurity》

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