絵の美しさが特長のiPad版古典絵本「えほんやアプリ」、年内100作品発売

趣味・娯楽 その他

iPadでデモを行う原真喜夫氏
  • iPadでデモを行う原真喜夫氏
  • 来場者もiPadで絵本を閲覧した
  • 北風とおひさま(英語版)
  • 北風とおひさま
  • うさぎとかめ
  • 金のおの
  • はだかの王様
  • おおかみと7ひきのこやぎ
 渋谷東急プラザにて4月17日、スキップによるiPad版電子絵本「えほんやアプリ」の発表会が行われた。著名な絵本画家やイラストレーターらがイソップ、グリム兄弟、アンデルセンなど世界の名作童話と日本の昔話をiPadのために描き下ろしたもので、絵のクオリティの高さが特長という。

 第1期作品として、「うさぎとかめ」「北風とおひさま」「金のおの」「はだかの王様」「みにくいあひるの子」「おおかみ7ひきのこやぎ」「アリババと40人のとうぞく」「ジャックと豆の木」「うかれバイオリン」「大きなかぶ」「一寸法師」「金太郎」「桃太郎」「てんぐのかくれみの」「ねずみのよめいり」の15作品が、1作品250円でリリースされた。今夏、同じ物語を翻訳した英語版とあわせ計50冊のラインアップになる予定だ。英語版では、学校英語ではなく、英語圏で育つ子ども達に向けた、リズムや韻に配慮した「実際に使われる美しい表現」が使われているという。

 発表会には、スキップ代表取締役 原真喜夫氏のほか、絵本画家のひらのてつお氏と山口マサル氏、ライターのしんぼきょうこ氏、「えほんやアプリ英語版」で翻訳・ナレーションを務めるテリー・スーザン氏らが出席した。

 スキップの原真喜夫氏は、慣れ親しんだ古典絵本のiPadアプリ化までの決意や、絵本作家を集めるまでの苦労を語った。さらに、作品紹介や、最新技術「ADPS」による画像の美しさについて説明した。ADPS(Adobe Digital Publishing Suite)は、アドビが開発した電子書籍用のコンテンツサービスで、ビジュアルやグラフィックに強く、美しい画像の再現が可能。拡大時にも画像の美しさは変わらず、紙の上にインクで印刷するより、格段に美しい絵を楽しむことができるのが特長。また、音声や動画の埋め込みや、インタラクティブな操作も、編集作業の延長線上でこなせるという。

 「えほんやアプリ」は、すでに世界中からダウンロードされており、日本国内よりも海外からのアクセスが多い。4月14日の販売開始日の実績は日本1に対して海外2程度の割合。アメリカ、中国、台湾、オーストラリア、ドイツなどからアクセスがあり、販売開始から5日間で約700本がダウンロードされた。

 「はだかの王様」や「アリババと40人のとうぞく」などの絵を担当した、ひらのてつお氏は、多くの書籍で児童画家として活躍し支えてきた経験から「不況や少子化問題の中で電子書籍というニーズを前向きに捉えていきたい。文化の担い手として、様々な可能性を生かして良い作品ができるのではないかと感じている」と期待を語った。

 「うさぎとかめ」や「金のおの」などの絵を担当した山口マサル氏は「ストーリーと絵の力は人の心を動かす。今まで数多く手掛けてきた絵本に対する思いから、魅力ある絵を描くこと、心に残る絵を描くことに専念していたい。ヨーロッパ圏内からのアクセスが非常に多いことに驚きと喜び感じている」と語った。

 ベネッセの教材などに従事してきた国語の専門家である、しんぼきょうこ氏は「今回は、絵に言葉をつけていく作業に苦心した。言葉の選び方や描き方によって、カメを野心家にも描くことができる。ちょっとしたニュアンスの違いで、オオカミのイメージがユーモラスに変わったりする。子ども達が初めて選ぶ本だとの思いで、かなり言葉を選んで文章をつけていった」と言う。また、最近の国語教育では表現力を求められていることにも触れ、今回の作品が、子どもの想像力を引き出すものに仕上がったことを紹介した。

 テリー・スーザン氏は、日本のバイリンガル教育に従事している経験から「えほんやアプリは今までできなかったことを可能にした素晴らしいものである」と言う。情操教育に有効な古典絵本が、旅行時など場所を選ばずiPadで楽しめる良さも紹介した。

 最後に原氏は、「年内に100タイトルのリリースを目指している。子どもと一緒の時間を楽しんでほしい」と締め括った。

 「えほんやアプリ」の第2期リリースには、「ひつじかいと おおかみ」「いなかの ねずみと 町の ねずみ」「赤ずきん」「ヘンゼルと グレーテル」「親指姫」「王様の耳は ロバの耳」「一休さん・1」「おむすびころりん」が予定されている。
《渡辺 陽子》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)