2011年度に全国の小中高校が認知したいじめの件数は、7万231であることが文部科学省が9月11日に発表した調査結果より明らかになった。前年度より7,399件減少し、児童生徒1千人当たりの認知件数は5件である。 学年別で見ると、「中1」がもっとも多く15,260件で、次いで「中2」10,652件、「小5」6,813件、「小6」6,615件の順に多い。中1をピークに学年が上がるごとに減少している。 男女別で見ると、小中高校すべてにおいて女子よりも男子のほうが多く、小学校は男子18,430件、女子14,694件。中学校は男子17,505件、女子13,244件。高校は男子4,031件、女子1,989件。特別支援学校は男子213件、女子125件。 いじめの発見のきっかけは、「アンケート調査など学校の取組みによる発見」28.3%がもっとも多く、「本人からの訴え」23.4%、「学級担任が発見」18.1%。また、いじめられた児童生徒の相談の状況は、「学級担任に相談」69.5%がもっとも多い。 いじめの態様のうち「パソコンや携帯電話等を使ったいじめ」は 2,992件で、いじめの認知件数に占める割合は4.3%である。