東北大学は、ニッパツとともに、産業用チタン合金の低コスト化と生産性向上を可能にする技術(超塑性加工)の開発に成功した。今回の開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の若手研究グラント(産業技術研究助成事業)の一環。従来のチタン合金の成形方法は、高温・低速変形で加工するため、生産性が低く金型の寿命が短いという問題があったが、独自開発の加工技術「α'プロセッシング」で結晶粒径を適正に制御。低温・高速変形において複雑形状への製品成形を容易にした。製造コストは従来の半分以下に低減、生産性は10倍以上と大幅に向上する見込み。今回の技術開発により、チタン合金が航空機用、自動車用、一般民生品用などへ広範に実用されることが期待される。