価値の低い学士号ワースト10、米フォーブス調査

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ワースト1位、人類学・考古学
  • ワースト1位、人類学・考古学
  • ワースト2位、映画・ビデオ・写真
  • ワースト3位、美術
  • ワースト4位、哲学・宗教
  • ワースト5位、リベラル・アーツ
  • ワースト6位、音楽
  • ワースト7位、フィットネス・レクリエーション
  • ワースト8位、グラフィックデザイン
 米国の経済誌フォーブスは、大学で専攻した学部別の失業率と卒業後の学部別平均年収から価値の低い学士号ワーストランキングを発表した。卒業後、キャリアの展望や収入が専攻した学部に大きく左右される米国において各学部はどのように評価されているのだろうか。

 同調査は、ジョージタウン大学のキャリア支援センター(CEW)のデータをもとにフォーブス誌が分析したもので、2009年と2010年に米国国勢調査局が取得したデータに基づいているという。

 ワースト第1位になったのが、人類学・考古学。これらの学部を卒業した22歳から26歳の10.5%が定職に付けず、就職した場合の平均年収は約28,000ドル(約220万円)に留まるという。人類学・考古学の学士号取得者で30歳から54歳の平均年収も47,000ドル(約370万円)に留まり、機械工学を専攻した新卒者の平均年収58,000ドル(約450万円)を下回る。

 ワースト第2位にランクインしたのが、映画・ビデオ・写真などを専攻する美術の学部。新卒生の失業率は12.9%に上り、平均年収も30,000ドル(約235万円)に留まり、機械工学を専攻した新卒者の約半分となった。その後、芸術、哲学・宗教、リベラル・アーツ、音楽などの学位が続くが、新卒者の失業率の高さや平均年収の低さだけでなく、30歳から54歳までの中堅社員になっても年収が伸びないことが米国における将来の展望と卒業学部の関連性の高さを物語っている。

 総合的には、芸術系と文系の学部の社会的評価が低いことが明らかになった。今後国外大学への進学を視野に入れる高校生が増えるであろう日本でも、卒業後の展望を考慮した上で学部や専攻を選択する重要性が明らかになったランキングだろう。

 その一方で、新入社員研修などの社内教育制度が稀な米国においては、卒業した学部が学生のスキルとして評価されることが多く、同ランキングを日本の学生の現状と結びつけるのは難しい部分も多い。子どもの興味と将来の展望をバランスよく考慮した上で、満足度の高い大学生活が送れるよう適切な学部を選ぶことが必要だろう。
《湯浅大資》

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