クラウド型Web会議システムと電子黒板の連動で相乗効果

  24日~26日の期間、幕張メッセで開催された「2012 Japan IT Week 秋」。アルファーテックは、同社のWeb会議サービスなどのソリューションや、他社の電子黒板と連動のデモを実施していた。

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アルファーテックのブース。同社のWeb会議サービスやセキュリティサービスなどを出展
  • アルファーテックのブース。同社のWeb会議サービスやセキュリティサービスなどを出展
  • PCの共有に重点を置いたクラウド型のWeb会議サービス「VM@alpha」
  • フレームレートや映像品質をダイナミックに変更できる点が特徴の1つ
  • Web会議サービスと電子黒板を連動させた実演。左側に投影するPC、右側に電子黒板がある
  • スクリーン上にソフトキーボードを表示させ、PowerPointのファイルを保存するところ
  • SMART NOTEで手書き文字をデジタルに変換。認識・変換も早い
  • SMART NOTEで表のセルに文字を入力。こちらもデジタル化が可能
  • SMART NOTEで図面上に手書きで説明文を書いて保存。PowerPointでも同様のことが可能だ
  24日~26日の期間、幕張メッセで開催された「2012 Japan IT Week 秋」。アルファーテックは、同社のWeb会議サービスなどのソリューションや、他社の電子黒板と連動のデモを実施していた。

 同社の「VM@alpha」は、PCの共有に重点を置いたクラウド型のWeb会議サービス。常駐ソフトが要らないエージェントレスのため手軽に導入でき、画面インターフェイスもシンプルな構成になっている。一般的なWeb会議から、アプリケーション共有、第3者をWeb会議に参加させるゲスト機能(ライセンス数の範囲内)、テキストチャット機能などを備える。もちろん通信はSSLによる暗号化が施されているのでセキュリティ面も安心だ。

 アルファーテックの担当者によれば、「VM@alphaはフレームレートや映像品質をダイナミックに変更できる点も特徴」という。海外拠点との津通信では回線が細いことがあるため、通信品質を変更しなければならないことが多い。そのようなとき、そのままの状態でダイレクトに設定をすぐに変更できるので便利だ。

 同社では2012年11月末までVM@alphaの導入キャンペーンを実施しており、9ライセンス以下・契約期間4ヶ月の入門コースではタブレット端末か会議用マイクスピーカー1台をプレゼントするという。また10ライセンス以上から60ライセンス未満の中規模コースでは1ライセンス分の月額無料サービスを、60ライセンスの大規模コース(アカウントフリー、会議室数も無制限)では月額費用29万8000円のディスカウントを実施している。

 ブース内で特に目を引いたのが、このWeb会議サービスと電子黒板を連動させた実演だ。サカワが提供するカナダ・スマート テクノロジーズ社の電子黒板プロジェクター「しゃべるくんプロジェクター」を利用し、PC画面をスクリーン上に映し出して、プレゼンテーションを実演。この電子黒板プロジェクターは、どんなものでも超短焦点で投影できるもので、普通の黒板をタッチパネルのように扱える。タッチ位置のキャリブレーションが不要で、10m離れた場所から専用ポインティングデバイスでクリックしたり、線を描けるという特徴がある。

 たとえばPCのPowerPointやExcelなどを電子黒板上に表示させ、そのままの操作感で扱えるため便利だ。プロジェクターには「SMART NOTE」と呼ばれる専用アプリケーションが付属しており、手書き文字で描いたスクリーンを保存したり、電子黒板に手書き文字を書いてデジタルデータに変換し、それをもとに検索エンジンでサーチしたり、表組のセル内に文字を反映できる。もちろん図面上の手書き文字をそのまま保存することも可能だ。

 手書きで描いた文字は、時間と距離を測定することで、すべてがオブジェクトとして認識される仕組み。たとえば描いた文字と文字の距離が遠ければ、それぞれの文字を別のオブジェクトと認識する。1文字目と2文字目で描く時間に間があれば、それらの文字も別のオブジェクトとして認識する。

 電子黒板は、学校の授業内容を音声と共に録画して用いるとコンテンツづくりにも威力を発揮するが、ビジネスシーンでも電子会議サービスと連動させることで大いに利用できそうだ。たとえば企画会議などで遠隔地とアイデアを出し合う際のコラボレーション機能として電子会議サービスと併用すれば、より一層の効果が期待できるだろう。

 このほかにもアルファーテックでは、セキュリティ関係のクラウドサービスも出展していた。たとえばブラウザー上でWebサイトのフィルタリングが可能な「Filter@alpha」、情報漏えいを防ぐサービスとして、ファイルを自動的に暗号化する「DS@alpha」や、汎用USBメモリにセキュリティ機能を持たせた「USB@alpha」といったサービスなどもあった。

【Japan IT Week 秋 Vol.9】Web会議システムと電子黒板の連動で相乗効果

《井上猛雄@RBB TODAY》

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