子どもの低体温が増加…対策は「早寝早起き」「運動」「水分補給」で

 キリンMCダノンウォーターズは、全国の小児科医107名に対し実施した「子どもの低体温傾向とその対策に関する調査」の結果を発表した。調査結果から、低体温の子どもが増えていると感じている小児科医が8割近くいることが明らかになった。

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低体温の子どもが増えていると思うか
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  • 低体温対策として水分補給について
 キリンMCダノンウォーターズは、全国の小児科医107名に対し実施した「子どもの低体温傾向とその対策に関する調査」の結果を発表した。調査結果から、低体温の子どもが増えていると感じている小児科医が8割近くおり、その対策として規則正しい生活や適度な運動、そして水分補給が有効と考えられていることがわかった。

 調査によると近年、低体温の子どもが「増えている」(2.8%)、「やや増えている」(75.7%)と、合わせて約8割の医師が増加傾向にあると答え、小児科医の多くが実感していることが明らかになった。また低体温の子どもが増えてきたのは、ここ数年(3年前まで)と感じている医師が40.5%、5年前くらいからが36.9%、10年前からが20.2%で、98%以上の医師がここ10年の間に変化が起きたと考えている。

 低体温の子どもに共通する特徴について尋ねたところ、もっとも多く寄せられたのが「やせ気味」(49.5%)と「疲れやすい」(38.3%)。さらに「集中力がない」(16.7%)、「動きが緩慢」(17.8%)、「食欲にムラがある」(16.8%)などの回答も多く、どれも今後の学校生活を送るうえで大切な物が失われる可能性が大きい。

 これらの理由としては「代謝の低下」(58.9%)をあげる医師がもっとも多く、ついで「睡眠不足」と「就寝時刻が遅い」(それぞれ45.8%)、「食生活の乱れ」(42.1%)、「冷暖房の使用による体温調節機能の低下」(41.1%)、「運動不足」(35.5%)が続いており、生活習慣の乱れは低体温に結びつきやすいと考えられていることがわかった。

 ここで大切なのはその対策だ。低体温を防ぐために、医師が勧めていることとしては「適度な運動」(72.9%)、「十分な睡眠」(65.4%)、「食生活の改善」(57.9%)「水分補給」(72.9%)だ。

 「適度な運動」の度合いとしては「ジョギングや鬼ごっこなどの軽く汗をかく程度」をあげた医師が71.8%がもっとも多く、ついで「ウォーキング、体操、お遊戯等の軽い運動」が52.6%で、軽い運動で十分だと考えられる。また、十分な睡眠の目安は「8時間以上」が9割を占めたが、早く就寝することが大切と考える医師が半数近く(47.7%)いたことから、単に睡眠時間数を増やすだけでなく、「早寝早起きをする」などの生活習慣を正すことも大切だ。水分補給の方法は「少量をこまめに」と回答した医師が9割近くにのぼる一方、「たくさんの量を飲む」という回答はゼロ。さらに温めて飲むよりも「常温を飲む」をあげた医師のほうが倍以上多く、こまめに常温での水分摂取を心掛けたい。

 なお、10歳前後の子どもが必要な1日の水分量は「1.5リットル」と考える医師が40.2%で最多。ほか、1リットル程度が32.7%、2リットル程度が21.5%と続き、9割以上の医師が1日に「1~2リットルの水分補給」を推奨している。
《田邊良恵》

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