今どきの受験生、3人に1人は経済事情から通塾を断念

 「受験サプリ」を運営するリクルートマーケティングパートナーズは、今月実施した「今どきの受験生の経済事情調査」を発表した。大学受験のために、塾・予備校に通っている受験生に調査したところ、3人に1人は経済事情から通塾を断念していることがわかった。

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塾・予備校代に関する意識
  • 塾・予備校代に関する意識
  • 保護者に負担をかけないと思う金額
 「受験サプリ」を運営するリクルートマーケティングパートナーズは、今月実施した「今どきの受験生の経済事情調査」を発表した。大学受験のために、塾・予備校に通っている受験生に調査したところ、3人に1人は経済事情から通塾を断念していることがわかった。

 塾・予備校に支払っている金額は平均で月額44,744円に上るという。年換算すると約50万円にのぼり、一般的な世帯所得が400万円台の時代において、保護者の負担は非常に大きい状況といえる。実際、毎月の支払額について「高い」と感じている受験生の割合は68.3%。 「保護者に負担をかけないと思える金額」を尋ねたところ「3,000円以下」がもっとも多く31.5%だった。

 一方、塾・予備校に通っていない受験生に「通わない理由」を尋ねると、「お金がかかる(保護者に遠慮して自粛)」23.7%、「お金がかかる(保護者にダメだと言われた)」8.1%となり、合わせると3人に1人にあたる31.8%が経済的な事情で塾・予備校に通うのを諦めている状況だ。

 受験サプリが目指す世界観に「受験勉強における所得格差を解消し、誰もが、思う存分、受験勉強できる環境を作りたい。これは誰もが思う願いだ。いい教育には、お金がかかる。受験もそうだ。いい予備校。いい参考書。いい講習。それぞれの事情の中で、自分なりにベストを尽くすのが受験だ。でも、本当にそれでいいのか、と考えた。受験勉強に格差があることが、学生に、大学に、この国に、なんのメリットをもたらすのだろう。」とある。

 この国の将来を担う子どもたちに、自分の身の上を嘆くことなく、「学びたい」と胸を張って言える、そんな環境を作ってあげたい。

※世帯所得データは厚生労働省『平成23年国民生活基礎調査』2012年7月公表 

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《田邊良恵》

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