保護者が学校教育に求めること…1位「コミュニケーション力」75%

 子どもが育つ街研究会は、「子どもの学び・教育及び環境」について調査を実施した。保護者が学校教育に求めることについて、「コミュニケーション力」と「知力」がそれぞれ7割を超え、「学力」を上回る結果となったことが明らかになった。

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「中一ギャップ」という言葉を知っているか? 関心を持ったか?
  • 「中一ギャップ」という言葉を知っているか? 関心を持ったか?
  • 「中一ギャップ」で苦労していた点
  • 保護者が学校教育に求めること
  • 子どもに受けさせたい教育と実際に受けている教育
 子どもが育つ街研究会は、「子どもの学び・教育及び環境」について調査を実施した。保護者が学校教育に求めることについて、「コミュニケーション力」と「知力」がそれぞれ7割を超え、「学力」を上回る結果となったことが明らかになった。

 同調査は、つくば市が2012年4月より公立小中学校の一貫教育を開始したことから「子どもの学び・教育及び環境」に焦点をあて、公立の小中学校に通う子どもを持つ保護者500人(茨城県・つくば市、埼玉県川口市、千葉県船橋市、東京都品川区、神奈川県横浜市の各エリア100人)を対象に2012年10月に調査を実施した。

 小学校から中学校に進学したときに、学習内容や生活リズムの変化になじむことができず、目標を失ったり不登校になったりいじめが増加したりする「中一ギャップ」が近年問題になっている。

 「中一ギャップ」という言葉を知っているかという質問に対して、「言葉自体聞いたことがない」65.8%、「内容はよく分からないが、言葉を聞いたことがある」18.0%、「内容をある程度知っている」12.2%、「内容を良く知っている」4.0%と認知度は低かった。中一ギャップの説明後、関心を持ったかという質問に対して、「関心を持った」66.4%、「関心を持たない」33.6%と関心は認知度の約4倍高かった。

 実際に「中一ギャップ」で苦労していた点について、もっとも多かったのは「成績の低下」55.6%、次いで「同級生との『ヨコ関係』での人間関係」50.0%、「学校生活全般における疲れやストレス」47.2%、「授業の進度への遅れ」25.0%の順に多かった。

 保護者が学校教育に求めることについて、もっとも多かったのは「コミュニケーション力」74.6%、次いで「知力」71.0%、「学力」63.8%、「気力」53.4%、「体力」50.4%の順に多かった。

 子どもに受けさせたい教育は、55.6%が「今までにない、新しい体験や学びが出来る教育」と回答しているのに対し、実際に子どもが受けている教育は、60.4%が「日本中の多くの子が現在受けている教育」と回答しており、理想と現実にギャップがあることが明らかになった。
《工藤めぐみ》

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