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PTA役員決め、約9割が憂うつに感じる理由とは

年度末から年度始まりにかけて、幼稚園や保育園、学校における役員・係決めが行われる。ベビーカレンダーのアンケート調査によると、役員・係決めを憂うつに感じる人は約9割にのぼる。役員や係が廃止される動きもある一方で、例年通りの役員決めが行われる地域もあり、保護者1人あたりの負担が増えている現状が浮き彫りになった。

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PTAの役員・係決めを憂うつに感じますか?
  • PTAの役員・係決めを憂うつに感じますか?
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  • 役員や係においてトラブルを経験したことはありますか?

 年度末から年度始まりにかけて、幼稚園や保育園、学校における役員・係決めが行われる。ベビーカレンダーのアンケート調査によると、役員・係決めを憂うつに感じる人は約9割にのぼる。役員や係が廃止される動きもある一方で、例年通りの役員決めが行われる地域もあり、保護者1人あたりの負担が増えている現状が浮き彫りになった。

 この調査は、ベビーカレンダーが運営する育児支援サイトの利用者を対象に、インターネットリサーチで実施された。調査期間は2025年3月12日~19日までで、326人が回答した。

 調査結果によると、役員や係決めを憂うつに感じる人は88.95%に達した。役員や係決めは、立候補者がいない場合、話し合いが長引いたり、くじ引きで決めたりすることも少なくない。無理やりの推薦や役割の拒否など、いやな思いをしたという話もみられる。

 一方で、役員や係が不要だと考える人は17.18%にとどまり、必要性を感じている人が多いこともわかった。役員や係を引き受けることで、園や学校でのようすがわかる、自分にとっての経験になるなどのメリットを感じる人も少なくないようだ。

 役員や係をやりたくない理由としては、仕事が休めない、ママ友との付き合いが負担、小さい子供がいるなどの家族の事情があがった。特に仕事が理由で役員をやりたくないと考える人が多く、役員のために仕事を休むことが難しいという現実がある。

 役員や係にはトラブルがつきものというイメージがあるが、実際にトラブルを経験した人は少なく、94.17%が「経験はない」と回答している。ネガティブなイメージが噂や誤解に基づいて広まっている可能性が示唆された。

 役員や係のあり方については、廃止や見直し、外注や有償化を求める声が多く寄せられた。共働き家庭が増える中で、役員や係の負担を軽減し、柔軟な仕組みを求める意見が多い。

 コロナ禍以降、役員や係のあり方も変わり始めている。保護者や先生の負担を軽くしつつ、子供たちが健やかに生活できる環境を作るために、柔軟で実践的な仕組みが広まることが期待される。

《風巻塔子》

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