リカちゃんで遊んだ経験があるほど将来像が明確…タカラトミーら調査

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自分の将来は明るいと思うか
  • 自分の将来は明るいと思うか
  • あんな人になりたいと思える理想の人はいるか
  • 自分の考えをはっきり相手に伝えることができるか
  • 自分の気持ちと違っていても、友達や他の人が求めるキャラを演じることがあるか
  • 自分の意見よりも、周りに意見を合わせることがある
  • リカちゃん関連人形の所有状況と、理想像の有無や性格の傾向
  • リーダーなど人を引っ張っていく役割になることが多いか
  • リカちゃんファミリー
 リカちゃんで遊んだ経験がある子は、そうでない子より自分の将来像やなりたい自分を明確にしやすいことが、タカラトミーと東京学芸大こども未来研究所の調査で明らかになった。

 タカラトミーと東京学芸大こども未来研究所は、2012年3月より共同研究プロジェクト「リカちゃんごっこ遊びラボ」を発足。「リカちゃん」人形による「ごっこ遊び」の子どもの発達への影響や効果の調査・研究を行っている。

 2012年8月の中間レポートは定性調査(女児のごっこ遊びへの参与調査、母親インタビュー調査)であったが、今回の最終レポートは定量調査(小学校高学年・中学生女子への振り返り調査)となっている。

 定量調査は、東京・兵庫・福岡在住の小学生女子・中学生女子計628名を対象に学校での配布による自記入式アンケートを実施した。調査期間は、2012年2月~9月。

 同プロジェクトでは、こどもの成長過程での「リカちゃん」人形による「ごっこ遊び」の効果について、「1.自己認識・他者認識能力の獲得」「2.他者との関係性構築能力・社会性の獲得」「3.なりたい自分像・将来像の獲得」の3つの仮説の検証を目指して調査を進めてきた。

 3つの仮説のうち、もっとも顕著な傾向が見られた「なりたい自分像・将来像の獲得」の検証にあたり、自分の将来は明るいと思うか尋ねたところ、「リカちゃん」遊びを経験した子は「とても思う」と「少し思う」の合計が82.2%であったのに対し、経験していない子は77.6%と、リカちゃんで遊んだ経験のある子は、そうでない子より明るい将来像の獲得に繋がっているという。

 また、あんな人になりたいと思える理想の人はいるか尋ねたところ、遊びを経験した子は77.1%であったのに対し、経験していない子は67.2%と、「理想の人がいる」割合が高かった。現実と理想の往復によって遊ばれるリカちゃん人形は、「あこがれ」や「未来」を感覚として育み、「なりたい自分像・将来像の獲得」に繋がっているという。

 2番目に、リカちゃん人形による遊びを通じて「自己認識、他者認識能力を獲得する」という仮説について、「リカちゃんのママ」を所有している子は、そうでない子と比べ「自分の考えをはっきり相手に伝えることができる」傾向が見られた。それと同時に、「自分の気持ちと違っていても、友達や他の人が求めるキャラを演じることがある」という傾向も、ママを所有している子の方が高かった。

 3番目に、リカちゃん人形による遊びを通じて「他者との関係性構築能力や、社会性を獲得する」という仮説について、「リカちゃん」で遊んだかどうかだけでは有意な差が出なかった。リカちゃん人形を所有しているかで比べると、所有している子の方がそうでない子に比べ、「周りの意見に合わせることができる」傾向が見られた。

 また、リカちゃん関連人形の所有状況と、理想像の有無や性格の傾向について、リカちゃん以外のほかの人形を用いて複数体で遊ぶ=立場の異なった役割を担うことが、さまざまな能力や「社会性」の獲得に繋がっていることがわかった。例えばママを持つ子は前述の「自他認識」以外にも「人を引っ張る役割」などリーダーシップを獲得しやすい傾向が見られる。他にも、「ボーイフレンド」を所有する子は「考えをはっきり相手に伝えることが出来る」「友達に誘われても自分のしたいことをする」傾向が強く、自主性が強いなど、所有する人形によって、獲得する能力にも違いが見られた。
《工藤めぐみ》

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