高校進学の要、中3の評定状況調査を発表…東京都

 東京都教育庁は3月28日、学習指導要領の目標に準拠した評価の信頼性・客観性を確保するため、都内公立中学校第3学年(平成24年12月31日現在)の評定状況の調査を実施し、調査結果を発表した。

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  • 都内公立中学校第3学年(平成24年12月31日現在)の評定状況
 東京都教育庁は3月28日、学習指導要領の目標に準拠した評価の信頼性・客観性を確保するため、都内公立中学校第3学年(平成24年12月31日現在)の評定状況の調査を実施し、調査結果を発表した。その結果、「5」の評定の割合は、外国語(英語)、社会、数学の順に高く、「1」の評定の割合は、数学、外国語(英語)、社会と理科の順に高くなっていることがわかった。

 この調査は、高校進学に大きく関わる中学校3年生の評定の信頼性・客観性を確保するためのもの。実際、今年の東京都立高等学校入学者選抜で活用した評定は、今回調査した第3学年のものだ。

 「5」の評定の割合は、外国語(英語)、社会、数学の順に高く、「5」と「4」の評定の割合の合計は、すべての教科で36~39%となって4割弱に上る。「3」の評定の割合は、保健体育、技術・家庭で50%を超えており、次いで美術、音楽、国語の順に高く、すべての教科で41~52%となっており、若干教科によって差はあるものの、半数近い割合になっている。さらに、「1」の評定の割合は、数学、外国語(英語)、社会と理科の順に高く、「2」と「1」の評定の割合の合計は数学、外国語(英語)で20%を超えている。また、この調査から「5」を取る教科と「1」を取る教科の割合が同じということもうかがえる。

 東京都教育委員会は、目標に準拠した評価が導入された平成14年度以来、適正で信頼される評価・評定に向けた取組を続けてきた。今後も評価・評定の信頼性・客観性を確保するとともに、生徒の学習到達度を的確に評価していくために、評価が適正に実施されているかについて検証を続けていく方針だ。
《田邊良恵》

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