アメリカのインディアナ州立大学が5月に発表した「紙の教科書とデジタル教科書の比較調査」の結果によると、どちらもテストの得点に違いがみられないことが明らかになった。 同調査は、200人以上の学生を対象に、半数はiPad2を使って教科書を読み、残り半数は紙の教科書を読み、簡単なテストを受けた。 テストの結果、紙の教科書とデジタル教科書で得点に違いがみられなかった。また、男女別にみると、16点中、男性は平均12.87点、女性は平均13.60点と大きな違いは見られなかった。さらに年齢別にみても大きな違いは見られなかった。 ただし、学生たちは、デジタル教科書の問題点として、デジタル端末で文字を読むことによる目の負担を心配しているという。また、デジタル教科書は高価であることや、中古で売買できないことををデメリットとして挙げている。