東京都教育委員会は6月13日、都立高校生の規範意識の育成を目的とした「生活指導統一基準」について公表した。これにもとづき平成25年度より先行実施校において、平成27年度より全校において具体的な指導に取り組んでいく。 「生活指導統一基準」は、都立高校生の基本的なルール・マナーの理解および実践する力の向上を図るとともに、自らの行動に責任を持つ意識を育むことを目的として策定し、全都立高校において生活指導の充実を図るという。 資料によると、本基準では公共の場でのルール・マナー、時と場合に応じた身なりや所作、相手の立場を踏まえた適切なコミュニケーションなどの「身に付けさせる規律・規範」が明示されている。また、法令にもとづいた懲戒の発出と改善の指導を行うための懲戒処分を含む「特別指導の指針」が策定されている。 都教委は、平成27年度からの全都立高校における取組みに向け、平成25年度は18校の先行実施校にて具体的な指導内容の設定と指導を行う。さらに平成26年度は校内規定の改定に取り組み、先行実施校の拡大も予定している。同時に、全教員が授業の開始時間を徹底することで、生徒の「時間を守る」意識の育成と教員の意識改革を図るという。◆平成25年度先行実施校南葛飾高等学校荒川工業高等学校足立工業高等学校葛飾商業高等学校小岩高等学校狛江高等学校深沢高等学校千歳丘高等学校練馬工業高等学校中野工業高等学校第五商業高等学校永山高等学校府中東高等学校八王子桑志高等学校羽村高等学校五日市高等学校拝島高等学校青梅総合高等学校