角川書店は6月27日、湊かなえの学園ミステリー小説「高校入試」を発売した。価格は1,470円。 新刊は、累計300万部のベストセラー「告白」以来となる新作長編ミステリー。2012年10~12月に長澤まさみ主演、フジテレビ系にて放送された連続ドラマ「高校入試」の脚本も湊かなえが手がけたが、本作は、自身が新たに小説として書き下ろした作品だ。 県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。そして迎えた入試当日。最終科目の英語の時間に、持ち込み禁止だったはずの携帯電話が教室に鳴り響く。さらに、ネットの掲示板には同校の教師しか知り得ない情報が次々と書き込まれて。誰が何のために、入試を邪魔しようとしているのか? 振り回される学校側と、それぞれ思惑を抱えた受験生たち。やがて、すべてを企てた衝撃の犯人が明らかになる。 「入試とは何か? 教育とは何か!?」を問いかける問題作。著者は「ドラマと小説を両方書くことによって、あらためて小説の面白さとはなんだろうと考えました。この作品を書けたことで小説家として、次のステージに一歩進むことができました」と湊氏はコメントしている。◆高校入試著者:湊かなえ版型:四六版ページ数:383ページ出版社:角川書店価格:1,470円