保険見直しで月々の負担を4千円以上軽減…夫36歳、妻33歳、子ども2歳の場合

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FPの高橋まどか氏とアドバイスを受ける河口さん(仮名)
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  • 資料を使って説明する高橋まどか氏
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 社会人になったとき、結婚したとき、子どもができたとき、人生の節目節目で検討するもののひとつに保険がある。人生において家に次ぐ大きな買い物ともいわれる保険だが、いざ契約するとなると、人や親に勧められるまま、あるいは義理で入ったという方も多いようだ。

◆保険の見直しを考えるタイミング

 保険見直しのタイミングといえば、保険の満期時や契約更新のときだろうか。しかし最近では、複数の保険会社の商品を比較したり、専門家やファイナンシャルプランナーに相談したりして、契約の見直しができるWebサービスが増えている。実際には、どのような相談ができ、どんな提案をしてくれるのだろうか。

 保険の無料相談・見直しサービス「保険ゲート」で相談員を務めるファイナンシャルプランナー(FP)の高橋まどかさんに、見直しを検討中の相談者の河口さん(男性・仮名)を例に、実際にアドバイスしてもらった。

 「保険ゲート」は、ファイナンシャルプランナー(FP)や保険代理店と、保険を探している、見直しを考えている人のマッチングサイトだ。相談希望者は、簡単な情報と相談内容を登録すると、契約FPや代理店から連絡が入ることになっている。

 相談者の河口さんは、都内の企業に勤める36歳の会社員だ。家族構成は妻、子ども1人の合計3人。奥さんの年齢は33歳で看護師として働いている。お子さんは2歳になったばかりで、そろそろ2人目も考えているという。

◆保険選びのポイントは目的をはっきりさせること

 高橋さんは、保険選びや見直しで重要なのは、「なぜ保険に入るのか、その目的を明確にすること」だという。家族のためなのか、老後のための貯蓄なのかなど。そのうえで、保険のどの機能を重視するかを決める。

 保険には大きく分けて、死亡保険、生存保険、医療保険、介護保険の4つ種類がある。保険の機能というのは、たとえばこの4つならばどれが外せないのか、といったことを決めることだ。あとは、ライフスタイルや人生設計に合わせた商品、組合せ、見直しタイミングなどを検討していくというわけだ。

 河口さんの現状の保険契約は、次のとおりだ。

(1)定期保険(10年):死亡時500万円(災害時500万円)、医療特約付き
 ※保険料3,300円/月の掛け捨てタイプ

(2)養老保険:死亡時500万円
 ※保険料13,300円/月で払込みは60歳まで。満期時には500万円が支払われる

(3)終身医療保険:65歳まで払込み、保障は一生涯。保険金は入院時、手術、先進医療、がん入院で請求できる
 ※保険料13,000円/月

(4)学資保険:子どもが大学に入学するまで適用。中学・高校・大学入学時に祝い金がもらえる
 ※保険料13,980円/月

 河口さんの契約内容をチェックし、面接によるヒアリングの結果、高橋さんが目を付けたのは10年ものの定期保険と終身医療保険だ。定期保険は10年ごとに更新していく必要があり、更新ごとに加入年齢が上がるため掛け金(保険料)が上がっていく。死亡時の一時金としては養老保険の適用があるので、定期保険の死亡一時金を見直して、子どもが大学を卒業する22歳を目安に、20年の収入保障保険に切り替えてはどうかと勧める。

◆使い勝手がよい収入保障保険と医療保険の考え方

 収入保障保険は、被保険者の死亡時になくなってしまう収入を補てんするためのもので、死亡時から毎月決まった金額を、設定された年数分受け取れるというものだ。受け取る金額は、サラリーマンの場合、必要な収入から(公的年金制度より給付される)遺族年金を差し引いた額を目安にするとよいそうだ。

 河口さんの場合は、毎月20万円を20年間受け取ることができるタイプでの提案となった。月々の保険料は現状より上がるが、10年ごとの更新時に上がる分を考えると、払い込み期間での支払総額は安くなる。特に河口さんの場合、非喫煙者で現在健康体(健康体の規定は保険会社ごとに異なるが、一般的な健康診断で問題がない、BMI値が一定基準値内といったことが目安となる)だったため、保険料は3,880円と3,000円台をキープしている。この金額は払い込み期間中固定である。

 無駄な保障を絞り、自分にとって必要な特約がある会社の医療保険を選ぶと、より使い勝手がよい条件で保険料を13,000円から8,076円に下げることができるそうだ。現状になかった、がん診断時の給付金100万円(複数回)やがん通院も特約として付けることができた。

 現在、病院では長期の入院を避ける傾向にあり、がんの手術、治療の場合でも入院が短くなり、通院で治療する傾向にある。そして多くの入院は手術を伴うものであるという。つまり、医療保険では、入院保障だけでなく通院費用(タクシー代や、がんの場合、通院での放射線治療や抗がん剤治療等)の保障や手術、先進医療(健康保健適用外)、がん診断給付金などの使いやすさを重視したいということだ。

 「医療保険は掛け捨てタイプのものが多く、保障内容や特約も多岐にわたり、それだけ検討のしがいがある」(高橋さん)のだそうだ。その分、内容も複雑になりがちなので、アドバイザーやプランナーにじっくり相談してほしいという。

◆ライフスタイルに合わせ、月々の負担を4,000円以上安く

 最終的に、河口さんの保険は、保障内容をよくしたうえで月々の負担を4,000円以上安くできるというアドバイスになった。これだけでも相談したかいがあるといえるが、高橋さんは、2人目を考えている河口さんに対し、浮いた部分で保障と貯蓄を両立できる終身保険の見積もりも作ってくれた。終身保険は、満期時以降も保障内容が続き、かつ満期時の一時金を一括でもらったり、年金のように分割してもらったりすることができる保険だ。掛け捨てではないため、一定期間払い込んでいれば解約時の返金も期待できる。

 河口さんは「同じ掛け金でこれだけ内容が変わるのには正直驚きました。今後は、掛け捨てだけでなく、貯蓄型の保険も考えていきたいと思います。」とプロのアドバイスに感心していた。

【高橋 まどか】
 AFP(日本ファイナンシャルプランナー協会認定)2級ファイナンシャルプランナー技能士。平成5年より生命保険業界へ。現在、有限会社アドニスアール所属。子育て中のファミリー層、シングルの方などあらゆる年代の個人向けコンサルティングが得意。経験に裏付けされた、生活に密着したアドバイスを心がけている。プライベートでは、ゴスペルを歌い、大学生2人の息子の母でもある。
《中尾真二》

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