わたしが文部科学大臣になったら…子ども霞が関見学デーでの子ども大臣会見

 文部科学省は8月に行われた「子ども霞が関見学デー」において、子どもたちが文部科学大臣になったらどんな政策を進めるかを大臣の会見を模して発表した様子をまとめた。

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2013年度「わたしが文部科学大臣になったら」
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 文部科学省は8月に行われた「子ども霞が関見学デー」において、子どもたちが文部科学大臣になったらどんな政策を進めるかを大臣の会見を模して発表した様子をまとめた。

 子ども文部科学大臣は8月7日の定例記者会で「全国高校女子野球選手権大会」開催、給食バイキング、小学校国内留学制度などについて発言した。

◆8月7日のテーマ
「全国高校女子野球選手権大会」を甲子園で開催(0:10~)
小学生から海外留学へ(1:38~)
給食バイキングで好き嫌いがある子も楽しめるランチを(3:20~)
宿題のない学校で放課後を充実(3:45~)
ソーラーパネルで学校を豊かに(4:18~)
国内留学制度で日本中の物知りに(6:52~)
日本の「道」で精神を鍛える(9:09~)

※()内に動画の再生時間を記した

 「わたしが文部科学大臣になったら」

・「全国高校女子野球選手権大会」を甲子園で開催
 「全国高校女子野球選手権大会」を甲子園球場で開催する。野球が他のスポーツに比べあまり人気がないのは夢を持つことができないからではないだろうか。少年野球チームに入っている男の子たちは甲子園に出たいと夢を持つことができるが、女の子たちは甲子園に出るという夢を持つことができない。「だから野球が大好きな女の子たちのためにも男の子たちと同じ甲子園に出る夢を持ってもらえるよう、女子の甲子園を開催したいと思います。」と熱く語った。

・小学生から海外留学へ
 小学生も参加できる中高生のようなホームステイという制度を作る。「ホームステイを通じて相手の国のことを知り、相手の国のことを思いやる子どもたちが増え、国と国の結びつきが強くなります。」とホームステイの良さを訴えた。

・給食バイキングで好き嫌いがある子も楽しめるランチを
 給食をバイキング形式にする。「好き嫌いがある子どもでも給食を楽しく給食を食べることができると思ったからです。」と発案理由を語る。

・宿題のない学校で放課後を充実
 宿題のない学校づくりをする。宿題をなくすと子どもたちが放課後に楽しく遊べるようになるからだという。記者からの夏休みの宿題はどうなるのかとの問いには「夏休みの宿題はありです。」とはじけるような笑顔で答えた。

・ソーラーパネルで学校を豊かに
 全学校にソーラーパネルを取り付けることを宣言。そして生み出した電力をクーラーに使うという。クーラーは莫大な電気代がかるが、それをソーラーパネルで賄い、余った電力を電力会社に売ることで、学校の物を買ったり、学校の建て替えに使ったりすることができるので学校を豊かにできるとした。

・国内留学制度で日本中の物知りに
 小学校に国内留学の制度を作成。色々なところに引っ越しをした経験の中で色々な体験をし、その地域のいいところを知ることができた。他の小学生たちにも実際に色々なところに行って生活を体験してもらいたい。僕が住んでいる岐阜県には世界遺産で有名な白川郷もあり、家のそばを流れている長良川は鵜飼をやっている。岐阜のいいところをまだ知らない小学生たちに実際に見て知ってほしい。「そうすることで日本中の物知りになり、日本中の小学生が友達になれると思います。そのためには受け入れる学校や地域の人が必要です。」と制度の設計も入念だ。

・日本の「道」で精神を鍛える
 小学校から日本の道、すなわち柔道、かるた道、茶道などを学ぶ授業を取り入れる。日本の道とは礼儀・作法・規律でなりたっており、技を磨くだけでなく精神面を鍛えることを重視した授業は大切だ。「今の子どもたちは精神面を鍛えることが必要だと考えます。それはいじめが原因の自殺が相次いで起こったことがあったからです。」と日本独自の文化で心を鍛えることで強い精神を得ようを訴えた。

 子どもならではの発想で思わず「なるほど」と頷いてしまうような内容だ。まさに垣根を越えた意見だと言えよう。子どもたちの発想でこの国の未来がどう開いていくのか楽しみだ。

《田邊良恵》

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