横浜市立大医学部に推薦枠検討…神奈川県と包括連携協定

 横浜市立大学と神奈川県は1月27日、包括連携協定を締結した。高校生に教育力を生かしたプログラムの提供や医学部医学科の推薦制度の導入を検討するなど連携協力して取り組む。

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神奈川県と横浜市立大の協定締結の様子
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 横浜市立大学と神奈川県は1月27日、包括連携協定を締結した。高校生に教育力を生かしたプログラムの提供や医学部医学科の推薦制度の導入を検討するなど連携協力して取り組む。

 神奈川県は初めて県内大学との包括連携協定を締結。協定締結を契機に新たに推進を図る分野として、地域医療に貢献する医療人材の一層の確保や育成としている。市立大医学部医学科はこれまでなかった推薦制度を検討中で、協定を機に県立高校のほか、市立高校、私立高校も対象にしていくか審議していく。県は、医療人材確保の策として、県内の医師不足や地域による医師偏在などの解消に向けていきたい考え。

 これまで、同大は大学の教育力を生かしたプログラムを作成し、高校生などに提供する「高校教育フロンティア協働事業」など、さまざまな高大連携事業を実施しており、今後も一層の推進を図る。新たに、市立大の英語力育成プログラムのノウハウを生かした県立高校教員を対象にした授業見学の実施や、大学教員による出張授業など大学の教育力を生かした連携事業の充実を図る。

 さらに、市立大近くにある金沢文庫で学芸員による学生向けの特別講義の実施など、地域の歴史的・文化的遺産を活用した教育研究活動の支援を行う。
《田中志実》

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