平成26年度東京都立高等学校入学者選抜の学力検査(海外帰国生徒対象を除く)が、2月24日(月)に実施された。全日制の受検倍率は1.42倍で、前年の1.43倍と比べ0.01ポイント減少した。 難関高校に高い合格実績をもつSAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査(共通問題)の「数学」の講評を速報する。この他の問題についても同様に掲載する。◆共通問題<数学>講評(SAPIX中学部 提供) 大問5題で構成され、大問1は計算小問、大問2は「Sさん問題」、大問3、4、5では昨年同様二次関数、平面図形、立体図形の問題が出題されています。作図、図形の証明は、難易度はそこまで高くないものの、毎年のように出題されますので、きちんと対策をすることが重要です。合格を勝ち取るためには、基本問題をミスなく解くことはもちろんのこと、標準レベルの問題であっても典型問題は得点源にできる力を身につけることが大切になります。(1)計算小問 例年通りの難度でした。計算問題も基本的なもので、手早く処理することが重要です。資料の整理が今年も出題されています。(2)場合の数 Sさんが作った問題について考察を深めていくという恒例の出題です。最後の小問も例年通り証明になっていました。文章をしっかり読んで題意をくみとることがポイントです。(3)二次関数 去年に引き続き二次関数が出題されました。問2は自分で改めて図を書いてみて考える必要がありました。(4)平面図形 受験生であれば、一度は解いたことがある典型問題です。図形の証明問題も例年通りの難度でした。(5)空間図形類題経験の有無で差がついたであろう問題です。特に問2は,空間把握がしづらい立体となっていました。=== 数学(PDF) : 問題 解答 (提供:東京都教育委員会) このレポートは2014年2月25日(入試翌日)に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。