クラレがアフガニスタンに送る使用済みランドセルを募集

 ランドセル用素材の人工皮革を生産するクラレは、今年も使用済みのランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る活動「ランドセルは海を越えて」のランドセルの応募を開始した。昨年は約10,000個をアフガニスタンに送った。

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アフガニスタンの子どもたちに届けられたランドセル
  • アフガニスタンの子どもたちに届けられたランドセル
  • 思い出が詰まったランドセルがアフガニスタンへ
  • 集まったランドセルを検品する作業
  • 昨年の検品を行ったボランティア
 ランドセル用素材の人工皮革を生産するクラレは、今年も使用済みのランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る活動「ランドセルは海を越えて」のランドセルの応募を開始した。昨年は約10,000個をアフガニスタンに送った。

 6年間の思い出あるランドセルだが、処分できずに倉庫や押し入れに保管している場合も多い。そんな思い出の詰まったランドセルにノートやえんぴつ、クレヨンなどの文房具を入れて物資が不足しているアフガニスタンの子どもにプレゼントする活動が「ランドセルは海を越えて」。

 ランドセルを通じて、ボランティアとリサイクルの気持ちを多くの子どもたちに持ってもらいたいと平成16年からスタートし、今年で11回目。すでに90,000個のランドセルが海を越えてアフガニスタンの子どもの手に渡っている。

 応募は、「ランドセルは海を越えて」のWebサイトから必要事項を明記して送信する。後日、受付確認メールで、ランドセルの送付先の首都圏にある倉庫の住所が届き、4月上旬までに発送する。応募は1人1回。倉庫までの送料は本人負担になる。アフガニスタンまでの輸送費と現地での配布費用はクラレが負担する。

 未使用の学用品(ノート、鉛筆、消しゴム、クレヨン、えんぴつ削り)があればランドセルに入れて送ると喜ばれるという。

 ランドセルを送る場合、一部でも豚革を使用したものは宗教上の理由で届けることができないため、必ず確かめて送ること。ホームページでは、豚革の見分け方が紹介されている。また、金具などが壊れていない使用可能なものであることと、学校指定のデザインランドセルであること。横型やキャンパス地は受け付けない。

 昨年は、社員など約140人のボランティアが、全国から集まった10,000個以上のランドセルを検品、梱包作業を行った。その後10月に、アフガニスタンのナンガハール州の小学生にプレゼントされた。
《田中志実》

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