横浜国立大学は、学生が企画・運営する学生発案型授業「大学生からの社会人基礎力~企業課題を通じた実践的授業~」をスタートする。 今回の取り組みは、学生が授業を企画・運営することで自ら学ぼうとする意欲を高めてもらうことと、授業者が学生と双方向にコミュニケーションを図り、より実践的な授業を展開することが狙い。神奈川県内で初めての試みで、全国的にも例の少ない先導的な取り組みになるという。 授業は、学部学生を対象とした教養教育科目として行われ、単位も認定される。同大学では、職場や地域社会で仕事をしていく上で必要な基礎的な力として、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」をこの授業で身につけ、将来多くの場面で活用していってほしいという。 授業は、相鉄グループなど、地元企業の協力も得ながらグループワークを中心に展開。社会人基礎力の一部である「現状から問題を発見し、仮説検証によって原因を分析することで、改善策を考察する」という一連のプロセスを学ぶ。前半では、課題解決に必要なスキルを学び、グループワークにて知識を身につける。後半では、企業から課題を提示してもらい、前半に身につけた知識を活かして改善策を考察。最終的にプレゼンテーションを行い、企業から改善策に対するフィードバックをもらう。全体として、学生・授業者が互いにコミュニケーションを図り、双方向に展開される授業となっている。