世界最大手の広告会社である英WPPグループは21日、ブランド価値ランキング『BrandZ TOP100 Ranking(ブランジー・トップ100ランキング)』を発表した。それによるとGoogleがAppleを上回りブランド価値1位に、昨年まで3年連続1位だったAppleが2位となった。 ブランド価値の算出およびランキングを行ったのは、WPPグループのミルウォード・ブラウン・オプティモア社だ。同社マネージング・ディレクターのニック・クーパーは「グーグルは、Google Glass(グーグル・グラス)の開発、AI(人工知能)への投資、そしてAndroid (アンドロイド)搭載車の開発をはじめとする、他製品分野でのパートナーシップの構築など、昨年は非常に革新的でした。これらの活動が、Googleが何なのかを消費者に強く示すことになりました」と解説する。 今年のランキングで目立つのは、ソーシャルネットワーキングサービスブランドの価値が高まっている点だ。TencentやFacebookが前年よりも価値を大幅に高め、TwitterやLinkedInが100位以内に入った。こういったサービスは単なるツールを超え、我々の生活の一部になってきているところがブランド価値を高めることにつながっている、とWPPグループでは分析している。 日本企業ではトヨタが最高位で、前年から3位下がって26位。100位以内には4ブランドが入り、ホンダが1位上げた70位、日産が4位下げた90位、NTTドコモが5位下げた95位となっている。 このランキングは今年で9回目。WPPグループによると、ランキングを開始した2006年時のブランド価値と今年のブランド価値を比較すると、最も価値の絶対額を増やしたブランドがAppleで、その次がGoogleになる。