小中高校教員の平均年齢が低下…文科省の学校教員統計調査

 文部科学省は8月4日、平成25年度学校教員統計調査(中間報告)を公表した。定年退職した教員が多く、新規学卒者の採用が増加したことから、教員の平均年齢が小中高校で3年前より低下していることが明らかになった。

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教員の平均年齢の推移(幼稚園・小学校・中学校・高等学校)
  • 教員の平均年齢の推移(幼稚園・小学校・中学校・高等学校)
  • 教員の平均年齢
  • 離職の理由別離職教員数
  • 採用教員数
  • 平均給料月額
 文部科学省は8月4日、平成25年度学校教員統計調査(中間報告)を公表した。定年退職した教員が多く、新規学卒者の採用が増加したことから、教員の平均年齢が小中高校で3年前より低下していることが明らかになった。

 同調査は、学校の教員構成や教員の個人属性、職務態様、異動状況などを明らかにする目的で、3年ごとに実施している。前回は平成22年度に実施した。調査項目は、平成25年10月1日現在の教員の性別、年齢、学歴、勤務年数、週担当授業時数、給料月額および平成24年度間の異動状況。調査対象は、国立・公立・私立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校。

 教員の離職者数は、すべての学校種で前回調査時(平成22年度)より増加している。離職理由をみると、幼稚園を除く各学校種で「定年(勧奨を含む)のため」がもっとも多く、小学校12,040人、中学校5,119人、高等学校5,493人。

 採用教員は、幼稚園を除く各学校種で「新規学卒者」が増加しており、幼稚園7,953人(前回に比べ1.4%減少)、小学校7,571人(同15.4%増加)、中学校4,038人(同22.2%増加)、高等学校3,273人(同56.1%増加)となっている。

 定年退職した教員が多く、新規学卒者の採用が増加したことから、教員の平均年齢が小中高校で前回調査時より低下している。学校種別にみた教員の平均年齢は、幼稚園35.9歳(前回35.5歳)、小学校44.0歳(同44.3歳)、中学校43.9歳(同44.0歳)、高等学校45.3歳(同45.4歳)、中等教育学校42.6歳(同42.2歳)、特別支援学校43.3歳(同43.4歳)、専修学校45.8歳(同44.7歳)、各種学校47.0歳(同46.8歳)。

 平成25年9月の1か月分の平均給料月額(本俸のみ、諸手当や調整額を除く)は、幼稚園22万円(平均年齢35.9歳)、小学校33万2千円(同44.0歳)、中学校34万円(同43.9歳)、高等学校35万7千円(同45.3歳)、中等教育学校34万9千円(同42.6歳)、特別支援学校33万3千円(同43.3歳)、専修学校30万5千円(同45.8歳)、各種学校30万5千円(同47.0歳)となっている。

 なお、確定値の公表は、平成27年3月を予定している。
《工藤めぐみ》

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