難関大合格で100万円支給の鹿児島県立大口高校、予備校連携も強化

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鹿児島県立大口高等学校
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  • 鹿児島県立大口高等学校、2014年度の倍率
  • 鹿児島県伊佐市の広報誌「いさ」
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 大学進学奨励交付事業として、旧帝国大学クラスの大学とそれに準ずる学部(医学部医学科など)の難関国公立大学および私立大学合格者に奨励金を交付すると発表した鹿児島県立大口高校。生徒の入学を促す手法が議論されているが、予備校と連携した学習支援も興味深い。

 鹿児島県立大口高校は、同県伊佐市大学進学奨励金交付対象基準策定委員会のもと、大学進学奨励交付事業のひとつとして旧帝大クラスの大学合格者に対し100万円の奨励金を交付すると発表。難関国公立大学以外の国公立大学およびそれに準ずる私立大学合格者にも30万円を支給するようだ。

 奨励金を理由に優秀な生徒を集めようとする市の手法に、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏がブログ内で「時代錯誤も甚だしい 優れた人材とは何か…全くわかっていない」とコメントしたことで議論が過熱している。

 伊佐市が行う大口高校緊急支援策に関しては、奨励金以外の進学支援策にも注目すべきだ。大口高校入学者には、進学指導連携事業として、北九州予備校の講師による特別講義を月1回受講することが可能になるほか、土曜・日曜・祭日を利用した数学・英語の講義(90分x2コマ)を2学年にわったって受講することができる。同校は、加世田高校・川内高校・鹿屋高校など同様「進学指導重点支援校」に選ばれていることもあり、ベネッセによる進学支援も受けることができるという。

 同市は10月の広報誌「いさ」にて「伊佐市の高校に行こう!」特集を掲載し、県立大口高等学校、伊佐農林高等学校、私立大口明光学園高等学校への入学を促している。 公立・私立問わず、生徒を市内の高校に進学させたいという市の試みが見て取れる。

 進学先高校の公私問わず、質の高い教育が受けられる学習環境を整えたいと考える市の試みに反対する人は少ないだろう。その一方で、市が支援する大口高校普通科の2014年度の出願倍率は0.60、前年の0.77をも下回った。募集定員120名に対する出願者数71名の実績を今回の試みでどこまで回復できるか、注目される。
《湯浅大資》

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