文部科学省は9月、世界大学ランキングトップ100入りを目指す「スーパーグローバル大学(タイプA)」13校を採択した。さまざまな指標で高等教育機関を評価した大学ランキングが発表されているが、大学の総合的な評価として注目度の高い「QS世界大学ランキング」「THE世界大学ランキング」「上海交通大学 世界大学学術ランキング(ARWU)」「CWUR世界大学ランキング」で2014年を振り返る。◆QS世界大学ランキング2014-2015 英クアクアレリ・シモンズが学者の評価、企業の評価、在籍教授の出版論文数と被引用数、教員と生徒の比率および国際性を指標に評価。マサチューセッツ工科大学(MIT)が1位、ケンブリッジ大学が2位、ハーバード大学が3位。トップ10に入ったのはすべてアメリカまたはイギリスの大学で、もっとも順位の高かった日本の大学は東京大学で、31位だった。【Top100内の日本の大学】31位 東京大学36位 京都大学55位 大阪大学68位 東京工業大学71位 東北大学◆THE世界大学ランキング2014-2015 英タイムズ・ハイアー・エデュケーションが教育の質、国際性、産学連携による収入、研究の質、論文被引用数の5項目を指標に評価。カルフォルニア工科大学が4年連続の1位、ハーバード大学が2位、オックスフォード大学が3位。もっとも順位の高かった日本の大学は東京大学で、23位だった。【Top100内の日本の大学】23位 東京大学59位 京都大学◆上海交通大学 世界大学学術ランキング(ARWU)2014 上海交通大学世界一流大学研究センターが、人文学の業績を評価対象外とし、ノーベル賞やフィールズ賞の受賞歴などを指標に評価。ハーバード大学が12年連続の1位で、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学バークレー校が続いた。もっとも順位の高かった日本の大学は東京大学で、21位だった。【Top100内の日本の大学】21位 東京大学26位 京都大学78位 大阪大学◆CWUR世界大学ランキング2014 サウジアラビアの世界大学ランキングセンター(CWUR)が、グローバル企業の最高経営責任者クラスの輩出数をひとつの指標として評価。ハーバード大学が3年連続の1位で、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)と米国の大学がトップ3。もっとも順位の高かった日本の大学は東京大学で13位、トップ100に国内8大学がランクインした。【Top100内の日本の大学】13位 東京大学16位 京都大学34位 慶應義塾大学40位 早稲田大学43位 大阪大学72位 東北大学92位 九州大学96位 東京工業大学