世界大学評価機関の「Quacquarelli Symonds(QS)」は、2015年のアジア大学ランキングを発表した。総合評価第1位はシンガポール国立大学、第2位は香港大学、第3位は韓国科学技術院(KAIST)だった。東京大学は2014年の10位よりランクを落とし、12位だった。 同ランキングは2009年から実施されているもの。調査の指標となるのは「学者の評価」「企業の評価」「学生数と教員数の比率」「在籍教授の出版論文数と被引用数」「国外教員数と学生数」「受け入れ交換留学生数」「送り出し交換留学生数」などで、各指標に基づいた総合点により300大学がランキング形式で発表される。 2015年の結果は、第1位は「シンガポール国立大学(NUS)」100.0点、第2位は「香港大学」99.3点、、第3位は「韓国科学技術院(KAIST)」99.0点。シンガポール国立大学は2014年のランキングでも1位を獲得しており、香港大学は2014年2位より1ランク上昇。以下、4位は「南洋理工大学(NTU)」98.6点、5位は「香港科技大学」98.0点が続く。 日本からは東京大学が国内トップで12位に94.9点でランクイン。2014年の10位からはランクを落とした。続く13位には大阪大学が94.7点、14位には京都大学が94.3点でランクインした。京都大学と大阪大学は2014年ランキングに比較し順位が逆転した。そのほか、トップ50入りを果たした国内大学は12校で、国公立大が多く選出される結果となっている。 東京大学が同ランキングでトップ10から外れたのは2015年が初めて。2014年同様、トップ20位は僅差でランクが決定される接戦となった。◆2015年アジア大学ランキング1位 シンガポール国立大学(NUS) 100.0点2位 香港大学 99.3点3位 韓国科学技術院(KAIST) 99.0点4位 南洋理工大学(NUT) 98.6点5位 香港科技大学 98.0点6位 香港中文大学 97.7点7位 北京大学 97.6点8位 ソウル大学校 97.5点9位 香港城市大学 97.3点10位 浦項工科大学校(POSTECH)96.5点◆トップ50にランクインした国内大学12位 東京大学 94.9位13位 大阪大学 94.7点14位 京都大学 94.3点15位 東京工業大学 94.2点20位 東北大学 92.3点21位 名古屋大学 90.5点25位 北海道大学 87.2点28位 九州大学 85.5点33位 筑波大学 82.1点37位 慶應義塾大学 77.5点39位 早稲田大学 73.6点41位 神戸大学 73.1点