大卒講師を海外採用、国際人を育成するECCキッズイングリッシュワールド

 ECCキッズイングリッシュワールドを運営するECCの執行役員 外語事業部長 對馬真一郎氏と総合教育研究所のジェイ・フィーリー氏に、子どもたちの英語教育やECCキッズイングリッシュワールドの特長を聞いた。

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對馬真一郎氏とジェイ・フィーリー氏
  • 對馬真一郎氏とジェイ・フィーリー氏
  • 對馬氏と教材について説明するフィーリー氏
  • ECC執行役員 外語事業部長 對馬真一郎氏
  • ECC総合教育研究所のジェイ・フィーリー氏
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 2020年までに小学校5年生での英語教科化が実施されることもあり、お子さんの英語教育への保護者の関心は、高まるばかりだ。「イード・アワード2015 子ども英語教室」において、部門賞「子どもが好きな英語教室」を受賞したECCキッズイングリッシュワールドを運営するECCの執行役員 外語事業部長 對馬真一郎氏と総合教育研究所のジェイ・フィーリー氏に、子どもたちの英語教育やECCキッズイングリッシュワールドの特長を聞いた。

◆小さい頃から英語に、異文化に馴染む

--ご受賞おめでとうございます。

對馬氏:名誉ある賞をいただきありがとうございます。創業者は当時、外国語教育の重要性を強く感じ、真の国際人を養成し世界平和に貢献したいという思いのもと、1962年に会社を創業しました。

 ECC外語学院(編集部注:ECCキッズイングリッシュワールドはECC外語学院内の子ども向けコース)は主に大都市圏にあり、サービス開始から18年になります。小さい頃から英語に、そして異文化に馴染んでいただくことを目的に、1歳半のお子さんからを対象にしています。

 詰め込み型ではなく、お子さん自らが自信をもって発信する、あるいは文化の違いがある外国人講師と話をしたり、意見交換をしたり、遊びを取り入れたり、といったことがご満足いただいている理由ではないかと考えています。

◆高まる保護者の意識

--幼児や小学生の保護者の、英語教育に関する意識は変わってきていますか。

對馬氏:非常に意識が高くなられたのは感じますね。特にここ数年、英語教育の低年齢化、教育指導要領そのものの改定、あるいは大学入試改革など、教育環境が大きく変化してきています。

 小さい頃から英語に親しむ環境を、どのように作ればよいのかという保護者様のご心配も含め、ここ数年、お問合わせが増えています。世の中の動きと連動し、以前にも増して、お子さんへの英語教育に関心が高まっていることを実感しています。

--教室数、生徒数を教えてください。

對馬氏:ECC外語学院は全国に186校あり、すべて直営です。都市部に多く、関東、中部、近畿、それに中国、九州で、キッズコースに関しては3万名近い生徒さんが通われています(いずれも6月末現在)。

◆講師は大卒以上を海外採用

--講師はどのように採用し、どういった教育をされていますか。

對馬氏:基本的には英語を母国語とする国、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどに担当者が行って直接採用しています。4年制大学以上を出られた方が対象です。講師になるためには、68時間以上の研修を受けてもらいます。

--海外で、大卒以上を採用されているのですか。

對馬氏:創業者から我々が面々と受け継いできている理念として、国際間の交流と相互理解を促進し、世界平和に貢献したい、そのために「真の国際人」を養成する、「真の国際人」とは“地球上のいかなる地点に住んでいようとも人の痛みを自分の痛みとして、人と分かち合える人”という考えがあります。

 ですから、単に英語だけを教えるのではなく、文化も含めて理解してコミュニケーションができる、あるいはそういう心持ちで国際人になってほしい。そのために、講師も海外でしっかりと教育を受けた方を採用しています。

フィーリー氏:今、海外では日本に対する興味が高まっています。そうしたなか、お子さんに語学を教えることに興味がある人に、私たちはフォーカスしています。やはり、お子さんが好きな人のほうが適していますね。

 実際、私自身も子どもが大好きです。お子さんに英語を教えることを通じて、講師も日本のことを学ぶ素晴らしい機会になっています。

◆楽しくコミュニケーション能力を高める工夫

--教材の内容や授業の組み立てはどのようにされていますか。

フィーリー氏:ECCキッズイングリッシュワールドの教材は、年齢に合った内容になっています。たとえば、幼児クラスではごっこ遊びをはじめ、お子さんが興味を示す遊びを取り入れて、レッスンを行っています。

對馬氏:ECCジュニア同様、教材にペンを当てると発音が聞け、自分の声の録音もできる音声ペンを使用しているなど、楽しくコミュニケーション能力を高める工夫もしています。CDでなく音声ペンを用いることで、保護者の方の手をわずらわせることなく、ホームワーク学習もしていただけます。

フィーリー氏:また、きちんと自信をもって自分の言葉で話せるようになるために、年中さんの頃から、保護者の方に見学いただける発表会を行うことを発案しました。

--発表会ですか。

フィーリー氏:そうです。7回に1回、保護者の皆様に、レッスン終わりの15分ほどお子さんが英語を話している姿をご覧いただけるようにしています。お子さんの成長を保護者の方々に実感していただける機会にもなっているのです。

--ECCジュニアとの連携や差別化についてお聞かせください。

對馬氏:音声ペン以外に、小学生用のテキストにはECCジュニアと共通のものもあります。違いとしては、ECCジュニアでは日本人講師が基本的に教えていますが、ECCキッズイングリッシュワールドでは外国人講師とバイリンガル講師とが併行して教えています。
《大倉恭弘》

大倉恭弘

大阪生まれ。美大卒、デザイナー出身のコピーライター。教育、ICT、スポーツなど幅広い分野のインタビュー取材に携わる。プログラミング、コーディングをこなし、4コマ漫画の連載も。企画・編集協力に「ナニワなんでもタイガース」他。趣味はウクレレ、Sonic Piを用いた楽曲制作、スケッチ、GIFアニメ制作。

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